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企業が自分で保有している特定の不動産

2015年2月1日「日曜日」更新の日記

2015-02-01の日記のIMAGE
国土交通省の調べによれば、2001年度、2002年度ともに約3兆円弱の不動産が証券化されており、これまで証券化された不動産の累計はすでに約9兆円に及んでいます。証券化対象物件の中身を見ると、証券化が開始された初期段階ではオフィスビルが圧倒的なシェアを占めていましたが、2002年度ではオフィスビルが29.9%、住宅が21.6%、商業施設が7.1%と、オフィス以外の用途のものが増えてきています。不動産証券化をその目的に応じて類型化すると、資産流動化型と資産運用型の2つに分けることができます。資産流動化型は特定の不動産の流動化を目的とする証券化の形態です。企業が自分で保有している特定の不動産を、保有資産から切り離して流動化するケースが、この形態の典型例です。また、不動産会社がSPEを組成して、そこに特定の土地を取得させてビルや住宅を建設する、いわゆる開発型証券化もこの範疇に含まれます。つまり、特定の不動産というモノがあって、それをオフバランスしたり開発したりするのに、どうやって資金を調達するかという観点から証券化するのが、資産流動化型の特徴です。一言で表現するなら、「はじめにモノありき」でスタートするのが、この形態です。これまでは資産流動化型のなかでも、企業がオフバランスするための証券化か圧倒的なシェアを占めていましたが、最近では問発型証券化も増えてきており、2002年皮は78件、約5200億円の不動産がその対象となっています。通りで高級賃貸がぼこぼこ建築されたわけか。

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