【丸の内がクリエイターの街になる】
2016年2月3日「水曜日」更新の日記
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- 『丸の内に人が「住む」』 第三次産業を行ううえで、東京の中で最もクリエイティブな街はどこであろうか。今だと渋谷、六本木、赤坂などと回答する人が多いであろう。だが近い将来、多くの予想に反して、丸の内が最もクリエイティブな街になるとみている。 拙著において、東京エリアの再開発状況や、地方都市群が今後どう変貌していくかについて詳述しているので参照されたい。 本書で新たな情報として加えたいのが、有望な地方都市である富山市と金沢市だ。両都市は北陸新幹線開通という、日本の製造業の立地を大きく変貌させるイベントによって、再び輝きを取り戻す可能性がある。 そして、東京エリアの再開発については、品川がリニア中央新幹線開通でオフィスエリアの中心地になることを述べた。将来的には、現在オフィス街の中心である丸の内は、オフィスエリアではなくなっていく。丸の内は、多くの人が居住する賑わいのあるクリエイティブな街になっていくであろう。 丸の内は実に、住むのに便利な場所だ。最寄り駅は東京駅や大手町駅となり、交通の便が良く、都内を動き回るには都合が良い。最近では商業施設も充実してきている。 さらに、三菱地所が主体で開発した「大手町フィナンシャルシティ(大手町連鎖型都市再生プロジェクト第二次事業)」で、病院施設(聖路加メディローカス)も完備された。 その丸の内に、今度は天然温泉利用も可能な旅館ができる。大手町に、地方の旅館再生ビジネスで定評のある星野リゾートが進出する。名称は「星のや東京」で、都心部で の初の施設になる。45〜80・の84室を完備、平均宿泊代は5万5000円となる予定である。 さらに、中長期滞在ビジネス客向けに、ホテルと賃貸マンションの中間的な施設である「サービスアパートメント」も完備される。これは「りそな・マルビル」Ａ棟と「三菱東京ＵＦＪ銀行大手町ビル」Ｂ棟の2棟の建替え事業である「(仮称)大手町111計画」の一部である。具体的には、Ｂ棟のほうに120室のサービスアパートメントができることになる。 このように、徐々に丸の内に人が「住む」という機能が付加されてきているのだ。
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