自転車置き場に無関心
2016年5月3日「火曜日」更新の日記
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- 駐車場に関心はあっても、自転車置き場については無関心という購入者がほとんどだ。駐車可能台数は気にするのに、自転車になるととめられる総台数さえまったく知らぬままに購入してしまう。その結果、入居してすぐに嫌な思いをしているという話が多いのである。 「まさかこんなことで、住民同士、毎週話し合うようになるとは、思いもしませんでした」 その人のマンションでは、入居１年目にして消防署から厳重に注意されるという深刻な問題が起きてしまった。敷地内に放置された自転車が多く、それが避難通路にまで及んでいるため災害時の住民の避難に差し支えると勧告されたのである。 「逆に、指導されてようやく事態の深刻さを認識したというのが正直なところです」 もともと、入居したその日から、指定された置き場以外に自転車が何台も放置されるようになったという。住戸の戸数に対して１・５倍の駐輪台数が確保されているという販売当初の触れ込みでも、実際には一家で２台、３台自転車を所有している世帯も少なくないわけだから、ルールを決めなければあふれて当然なのである。 「おまけにバイク専用の置き場がないので、それが自転車置き場の中でかなりのスペースを占めているわけです」 たしかに専用の置き場がなければバイクは自転車置き場に置くか、どこか適当なところに放置するしかない。そんな単純なことさえ購入時点では気づかなかったという。 「特に２段式の駐輪機については、不動産会社の説明に騙されたという感じですよ」 このマンションでは元々狭い自転車置き場に、駐輸台数を効率的に増やすため、不動産会社が近ごろ流行の２段式駐輪機を採用していた。ところが使ってみると、上下２段に自転車を効率良くとめられるというこの機械の使い方にこそ、ルールの必要なことがわかった。 「下の段にとめられた自転車の荷台にカゴやベビーチェアがついていたりすると、上の段の自転車の出し入れに苦労するわけです」 特にお年寄りや子どもでは、たとえ下段に自転車がとまっていなくても上の段の出し入れはむずかしい。
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