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日常生活に欠かせない、もっとも大切な場所

2018年1月27日「土曜日」更新の日記

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 私たちはだれでも年を重ねるにつれ、排泄の回数が増え、夜中でもトイレに行くことが多くなります。どんなときでも安心して、だれにも気兼ねすることなく用をすませた いですね。  また、身体が思うように動かなくなってしまっても、「これだけは自分で…」と思います。でも、なかなかそうはいかないのが現状です。  トイレは、残念ながら家の中でも北側の1番寒いところ、狭い廊下の突き当たりを曲がったあたりに、やっと1人が入れるだけのスペースで作られていることが多いからです。あなたの家はどうですか。  トイレは日常生活に欠かせない場所、そしてだれもが1人きりになるところです。家の中でもっとも大切な、安全で快適、清潔な場所になるよう考えてみましょう。  まず位置です。お年よりの個室に専用のトイレを設けることができれば理想ですが、通常は家族と共用です。そんなときも、できるだけ浴室、洗面所と並べて寝室に近いところに配置するとよいでしょう。  風通し、自然の採光を考え、車いすや介助者のことも考えて、十分な広さも確保したいものです。そうすれば身体の動きが不自由になっても、少しの手助けがあれば大丈夫です。  一番清潔にしておきたいところでもあります。もし汚してしまったときでも、掃除しやすい床の材料を選ぶこと。ぬれていても滑りにくい物であるといいですね。  出入り口の段差は、つまずきやすく危険です。段差をなくし、足元を明るくします。 また、個室からトイレまで暗がりのなか手探りで、という状況も避けたいものです。廊下やトイレの照明のスイッチは、暗やみでもその位置がわかるように、小さな明かりのついた「蛍スイッチ」と呼ばれるものがあります。足元灯や常夜灯を設置してあれば、さらに安全です。  扉の形状は、開閉時に無駄な動きが少なくてすむ引き戸がよいでしょう。できないときには、必ず外に開くドアに。もしも、トイレの中で倒れてしまったら、ドアは内側には開きませんから。  開口部の広さは車いすでも、介助者に支えられても通れるよう、十分に(75センチ以上)とっておきます。  カギは緊急時にそなえて、外からでも、特別な道具がなくてもコイン一枚で解錠できるタイプ(エマージェンシー・キー)にしておきましょう。

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