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安全で、快適に

2018年1月28日「日曜日」更新の日記

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 トイレまで安全に行けるだけでなく、トイレ内での動作が安全にできるようにしておく必要があります。狭いところで向きを変えたり、立ったり、座ったり、衣服の着脱、と一連の動作はかなり身体に負担がかかります。  年をとるとなおさらです。腰掛け式の便器の場合でも、壁にL型手すり(縦十横)を取り付けておくと、座っているときに安定した姿勢を保てますし、腰を下ろすとき、立ち上がるときには安全に、動作も楽になります。  一般に手すりは、トイレの側壁にあればよいのですが、身体に障害が生じた場合には、その状態、介助者の有無などによって、取り付ける位置は大きく変わります。状況に応じて、よく検討して取り付けてください。  市販の手すりにもさまざまな形状、太さのものがあります。用途も便器から立ち上がるとき、車いすからの乗り移り、便器に座ったときに身体を安定させるためのものなど多様です。家族の状況、トイレの広さ、取り付ける壁の様子に合わせて選択、工夫しましょう。  どんな場合にも対応できるように、新築時には、あらかじめ壁面に手すりを取り付けられるよう配慮をしておくことが大切です。なお、下地の状況によっては、しっかりとした補強が必要です。注意してください。  また、急な温度変化への対応が苦手なお年よりにとっては、寒い冬に備えて、部屋の中を暖めるのと同じように、暖房の配慮も大切です。  直接肌に触れる便座は暖房便座にし、さらにコーナーに小型のパネルヒーターを置くなどしてトイレ全体を暖めれば、冷え切った夜中でも大丈夫。掃除や身体の動作に邪魔にならないよう、安全で操作の楽なものを選びます。暖房機用のコンセントの用意を忘れずに。  便器には室内暖房機能付きのものもあります。  また、必ず1人になるところです。転倒など事故が起こらないように十分な配慮をしたうえで、もしものときのために、緊急連絡用のブザーがあればさらに安心です。操作しやすい大きさ、形状のものを、適切な場所に取り付けておきます。  通報ブザー(異常時のキャッチ)を設置する場所は、必ずだれかに聞こえるか確認しておきます。いつも家族がいる居間でも、夜間は無人になりますから。

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