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住んで初めてわかった「八角形」の素晴らしさ

2018年2月12日「月曜日」更新の日記

2018-02-12の日記のIMAGE
 八角形住宅のデビューは華々しいものでした。テレビや雑誌、新聞の取材が相次ぎ、富士山の裾野につくった住宅展示場にも、わずか1週間で3000人を超える入場者がありました。対応に当たった女子社員2人が倒れるほどの盛況ぶりだったのです。しかし、その頃は、まだ誰もこの八角形住宅の本当の良さはわかっていなかったのです。なにせ開発した私たちでさえ、気付いていなかったのですから。  当時は、「従来の住宅以上に地震や風雪害に強い」「個性が豊かでユニーク」「同じ価格で質の良い丈夫な家」というのが八角形住宅の売り文句でした。ところが、その後「やはり開発者が住んでみないことには、商品の良さをお客様に説明できないだろう」と考え、家族の大反対を押し切って、私は八角形住宅の第一号に住むことにしたのです。  住み始めてすぐに、まず私の母が「前の家より明るい家だね」と一言。それを皮切りに、それまで気付いていなかった八角形住宅のメリットが、家族の口から次々と飛び出してくるようになりました。妻は「前の家より掃除がしやすいし、疲れないわ」「光熱費がどうしてこんなに安いの」娘たちは「前の家より外の騒音が聞こえないね」といった具合です。  このような住んでみてわかった八角形住宅のこうしたメリットはすべて四角ではなく、八角形という形が本来持つ特性であることがわかったのです。その後、家族はみんな八角形住宅の住みやすさに惹かれ、今では妻も「前の家より、この家の方が住み心地がいいわね」などと言い始めています。  ついでに私自身の感想を語れば、八角形住宅の最大のメリットは、八面に窓がとれることによる開放感ではないかと思っています。窓を開ければ、1日中自然の風が吹き抜け、自然と共に暮らしていることを実感させてくれます。この開放感のためか、「もう四角い家には住めないなぁ」と感じているほどです。  いま思うと、私自身も八角形住宅というものを開発し、人に売りながら、どこかで「家は四角いもの」という固定観念に縛られていたんだなあと思います。現在、八角形住宅は、日本全国に2万戸以上建っていますが、そこにお住まいの方々からも、次々と住み心地のよさを伝えるメッセージが届いております。

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