骨太構造で抜群の耐震性と耐火性
2018年2月15日「木曜日」更新の日記
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- 繰り返すようにいわゆるツーバイフォーという工法は、枠組壁工法で、その壁の枠材の太さがツーバイフォー（2×4）、すなわち38ミリ×89ミリのものをいいます。 フィンランド住宅は、同じ枠組壁工法ですが、枠材の太さは2×6、38ミリ×140ミリと実に骨太です。断面積比で、ツーバイフォーの1.6倍も太い枠材を使用しているということになります。 しかもこの枠材に使用されている木材は、北欧の寒気に鍛えられ、年輪がぎっしりと詰まった良質さを誇ります。 この枠材の太さと質の良さが抜群の耐震性を発揮させ、枠が太い分、パネル内に大量の断熱材を入れることも可能にしているのです。 そもそも枠組壁工法は、木造軸組工法に比べて耐震性が高い工法です。その秘密は壁、床、天井によって組み立てられた六面体の箱形構造にあります。 地震が起こると、その揺れはまず床面に作用し、それが耐力壁に伝わっていきます。そこで六面体の箱形構造では、その力が一定部分に集中することなく、バランス良く分散されるのです。そのため横揺れが小さく、とても安全な構造だと断言できるでしょう。 さらに2×6工法では、構造材を独自の構造金具や釘で固定するため、一層地震や風、その他の負荷に対して強度を強められます。 のみならずフィンランド住宅の2×6工法は、火災に対して極めて強い「準耐火構造」になっている事実が認められています。 2×6工法は、構造体の組み合わせにより、各部が密閉された空間で構成されています。このために燃焼に必要な空気（酸素）の供給がストップするので、火が回りにくくなるのです。同時に床や間仕切りなどの接合部には、ファイヤーストップ材を使用し、火の移動を遅らせています。 加えて構造材を火災から守るために、壁や天井の全面に厚さ12.5ミリの石膏ボードも張りつめています。石膏ボードは約21パーセントの水分を含み、火災が発生したときには、その熱で水蒸気が発生し、燃焼が広がるのを食い止める機能があります。 このように構造的にも素材的にも、防火の対策に万全を期していることがおわかりになったことと思います。
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