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輸入とはいえ日本風にアレンジが必要

2018年2月17日「土曜日」更新の日記

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 みなさんの家の玄関のドアは、どちらに向かって開くでしょうか。おそらく99パーセントの人は「外側に向かって開く」と答えるはずです。  実は、ドアの開け閉めに関して、欧米と日本では完全に感覚が違います。日本では、外の雨やほこりを家の中には入れないように、ドアは外に向かって押し開きます。ドアに付いた雨粒なども、これで玄関に落ちることはありません。  ところが欧米では、玄関のドアは、お客さんを家の中に招き入れる扉なのです。ですから、当然ドアは家の中に向かって、引いて開けることになります。  もし、ドアや窓が全部、家の中に向かって開くようになっていたら、あなたはそれに馴染めるでしょうか。まずそれ以前に、日本の住宅では玄関が狭いので、中に向かって開けてしまうと、靴を脱ぐ場所がなくなってしまうという悲しい現実もあることでしょう。それは別としても、やはり外開きじゃないと馴染めないのではないでしょうか。  初めにフィンランド住宅を輸入したときに、実はドアや窓はすべて家の中に向かって開くタイプだったのです。そこで、どうしようかと悩んだのですが、これだけは日本人には慣れるのは無理だろうと考え、商品化にあたって、ドアは付け替えることにしたのです。 つまり、窓、ドアはすべて外開きにしたのです。そして輸入販売を開始しました。  販売すると、すぐにお客様からクレームがありました。今度は、「窓に網戸を付けて欲しい」というのです。  前述した通り、フィンランド住宅は、高断熱・高気密なうえに、24時間の完全空調なので、本来窓を開けるという使い方はしません。ましてや網戸を付けるなんてことは、全く考える必要もないことなのです。ところが、いきなりそのクレームです。  やはりその国の文化とか習慣は、そう簡単になくなるものではありません。いくら生活が欧米化しても、変わらないものは変わらないのです。日本の住宅というのは、やはりオープンで自然と融和する方向にあるのだということを、フィンランド住宅から改めて教えられました。  やはり、風呂上がりには浴衣。窓を全開にして、縁側で蚊取り線香にうちわ。それが日本住宅なんだということを、つくづくと感じさせられました。  こんなクレームも寄せられました。  「窓が開かなくなるのですが、修理してもらえるだろうか」  フィンランド住宅の窓は、木製のサッシでガラスは三重になっています。木製のサッシは実際に膨張したり縮んだりするので、気密性の高いギリギリのサイズでつくっていると、多少の引っかかりでも開かなくなったり、閉じられなくなったりすることがあります。  しかし、これも原因は網戸と実は一緒なのです。つまり24時間空調システムのフィンランド住宅では、室内の温度や湿度はいつでも一定なので、木製のサッシとはいえ、開かなくなったり閉じなくなったりすることはないのです。開かなくなったりする原因は、実は常時窓を開けて使っているということに他なりません。  さらに、もう一つ別の理由も考えられます。24四時間空調システムは、1年365日このシステムがノンストップで稼働しています。要するに本来は年がら年中、空調は入れっぱなしにしておかなければいけません。しかし、こういうのも、どうも日本人にはなかなか馴染めないようなのです。スイッチを入れっぱなしにできないですね。  「夜は空調を切る。あるいは、春や秋など過ごしやすい気候の日には、空調を入れない」  冷暖房はオフにしてもいいのですが、換気システムは常にオンでなければダメなのです。  貧乏性なのかケチなのか、いずれにしてもこのようにすべての空調を切ってしまう人が少なくないようです。  このように窓を開けたことが原因となるこうしたクレームについて、どう対処すべきか考えました。でも結局は、サッシに網戸を取り付け、さらに木製サッシ自体も材料はフィンランドのものを使い、日本で組み立てて精密な日本製の金具を使い、それで微調整ができるように変えたのです。  そうすることで、フィンランド住宅と日本住宅の美味しいところだけを折衷したような、現在の「日本仕様フィンランド住宅」が完成したのです。

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