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親の介護をどうするか

2018年2月19日「月曜日」更新の日記

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 人生のビジョンを考える場合、大事なことは子どものことだけではありません。子どもが独立していった後、自分たちがどう生きるのか。そして年老いた自分たちの親をどうするのか。むしろ子どものことよりも、こちらの方が重要かもしれません。なぜなら超高齢社会といわれるわが国においては、子どもの教育に費やす時間よりも、親の介護のことを考えて生きる時間の方がはるかに長くなる可能性が高いからです。  さて、私がここでみなさんに考えていただきたいのは、家を建てる際に、いかに頭を柔軟にして自由に発想しているかどうかということ。妙な固定観念や世間体、常識といったことにとらわれて、せっかくの自分の城をつくり上げるチャンスをつまらないものにしていないかということです。  固定観念とは例えばどういうことかというと、  「日本人なんだから、家の中に和室が必ず一つはなければいけない」とか、「介護といえば、必ずバリアフリーにすることが必要だ」といった類のことを考えてはいないか、ということです。  年をとった親が同居するから、和室を一つつくって、それを親の部屋にする。一見、常識的な考えには違いありません。しかし、そこで「本当に親のために和室がいいのか」ということを真剣に考えてみたことがあるでしょうか。もちろん本人が望んでいるのかどうかは重要です。しかしそれだけでなく、実際に住むことを想定して、本当に和室が合理的かどうか、考えてみてはいかがでしょうか。  和室では、洋室と違い、毎日布団を上げ下げしなければいけません。この重労働を誰がやるのでしょうか。また、和室に敷く布団が段差となって、それにつまずく高齢者が後を絶たないのも事実なのです。  もし介護をしなければならなくなった場合、床と同じ高さで横になっているよりも、ベッドの方が介護する側からすればやりやすいのは言うまでもありません。バリアフリーで、高齢者がつまずかないように段差をなくすのは当然です。  親のために和室を一つつくるにも、少し真剣に考えてみると、果たしてそれがあなたの家族の生活に合っているのかどうか、単純には決められないはずです。きちんと考えているつもりでも、知らず知らずのうちに、私たちは、固定観念にとらわれて考えていることが多いのではないでしょうか。  極端に言えば、「家は四角いもの」という、至極当然のことですらもう一度考え直してみる必要があると思います。実は当社では実際に四角い家を固定観念ととらえ、それを打破する「八角形住宅」というものを開発しました。  家を建てる場合、それはあなた自身の問題ですので、固定観念や常識から、まずあなた自身を解き放って、自由な発想で楽しんでみることを是非ご提案したいと思います。  例えば、あなた自身の自由な発想に基づくユニークな2世帯住宅、家族の趣味にあった間取り・・・そういう「あなたらしい」家をつくって初めて、本当にあなたの夢を実現できる「お城」が完成するのだと私は思います。

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