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設計者との相性もチェック

2018年3月18日「日曜日」更新の日記

2018-03-18の日記のIMAGE
 営業マンとフィーリングが合うかどうかは家づくり成功のキーポイントになると先に言いましたが、設計者とも同じことが言えます。設計事務所などの場合は、設計家個人の考え方や個性に賛同して家づくりを依頼するケースが多いことでしょう。ところが、メーカー住宅の場合はモデルハウスという実例があり、そのメーカーならではのカラーもあるので、良くも悪しくも設計者個人の好みや意見が前面に出てそれに左右されることはあまりないかもしれません。しかし、家というのは住む人によって一軒、一軒違ってくるんですよね。極端な話、同じ企画住宅だって敷地その他の環境、住む人の希望によってまったく違ったものになってしまいます。もちろん、建主の希望をどんなふうにプランに生かすのか、設計者の力量や感性に負うところが大きいのは。設計事務所だろうとメーカーだろうと変りないと言えるかもしれません。メーカーの場合は、営業マンが窓口になって建主の希望を設計者に伝える方法が一般的だと思いますが(もちろん設計の打ち合わせは3者が同席することになります)、やはりどうしても相性が悪いというかお互いの主張がくい違って「あの設計者とはウマが合わないから、別の人に変えて欲しい」というケースもけっこうありますよ。家づくりというのはいろいろな条件が整わないとなかなかうまくいかないもので、何がいちばん大切だとは断言できないのですが、設計あっての家ですから設計者と意見がくい違ったままでは絶対に満足な家が建つはずがありません。話をして折り合いがつけばいいのですが、「どうしてもこの人では私の意図するところが伝わらない」と思ったときは、直接設計者に言わずに営業マンに別の設計者に変えて欲しいとはっきり言ったほうがいいと思います。へたに遠慮して、家が完成するまでがまんしてお付き合いなんてことになれば、せっかくの楽しかるべき家づくりが苦しくなってしまい、住み始めてからも不満が残ってしまいます。家づくりは協同作業です。営業マンにしろ設計者にしろメーカーの人間は会社を背負ったサラリーマンではありますが、利潤追求だけで仕事をしているわけではありません(残念ながらそんな人もたまにはいますが)。新しい家を、住む人はもちろん、建てる側の人間としても満足なものにしたい、建主と力を合わせて一緒に作り上げたいという気持ちがなければやっていけるものではありません。その意味では、フィーリングが合うか合わないかは実に重要な要素なんですね。そう、ほとんど結婚相手を考えるのと同じぐらいの選択眼が必要とされるのではないかと思いますよ。

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