標準仕様かオプションか
2018年3月19日「月曜日」更新の日記
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- メーカー住宅の場合、構造体はもちろん設備や内外装に関してはどんな材料を使ってどんな材料を使ってどんな仕上げにするのかなど、標準仕様がきちんと定められているはずです。見積りを依頼する段階ともなれば建てたい家のアウトラインがほぼ把握できているでしょうから、標準仕様についても確認しておいたほうがいいと思います。そうは言っても、とくに構造体など、こんな規格の材料を使ってこんな工事をしますなんて言われても、何のことやらさっぱりわからないかもしれません。ですから、内容についてはさておき、メーカーを選ぶ時は標準仕様がきちんと定められているのかどうかをまず確認することです。そのへんがあいまいなメーカーはパスしたほうがいい。なぜなら、使う材料や仕上げ、設備などによって見積りの額が決まるのに、標準仕様がはっきりしていないようでは坪単価だって出ないはずですよね。勘ぐれば、材料や仕上げのグレードを調整してつじつまを合わせることだってできてしまうわけです。仕様書のコピーをもらって、確認してください。もうひとつ、面倒なのは標準仕様とオプションの二者択一方式です。標準仕様というのは、本来はそれだけですぐにでも住めることを前提に設定されているはずなのですが、なかなかそうはいきません。価格が安いということは当然、グレードも低いものにならざるを得ません。また、何を標準仕様に含めるかもメーカーによってまちまちですから、いきおい、値が張るものはオプションにして坪単価を上げないようにしようということになります。オプションは、機能的にもデザイン的にもハイグレードでより高級なものを揃え、お客さんに選んでもらおうというものです。お金に糸目をつけないというのなら、グレードの高いほうを選んだほうがいいのでしょうが、そうはいかないのが現実というものですよね。いい例がモデルハウスです。まあ、メーカーによっては可能な限り標準仕様を装備して展示しているところもありますが、なにしろ夢を売りたいところですから、大半が最高級仕様で展示していると思っていいでしょう。見た目もいいし、設備なども最新のものを装備していて、たいていの見学者はすっかり魅了されしてしまうことでしょう。ところがですよ、ここに落とし穴があることに気づかなければダメ。Aメーカーの企画住宅・プランBのモデルハウスだから、「やっぱりこのプランがいいわ、センスもいいし設備だって最高じやない」と早合点する人が多いんですが、それは最高級のいわゆるモデルハウス仕様であって実際のそれとは違うのですから。ちなみに、ドアや出窓、造り付けの家具、照明器具、キッチンの食器洗い機や混合水栓、浴室のジェットバス、LDのカーテンなど。アイテム1つひとつについて標準仕様に含まれているのかそれともオプションなのか、担当の営業マンに聞いてみてください。おそらく、そのほとんどがオプションだと思いますよ。したがって、「このプランでしたら坪45万～50万円です」とあなたが営業マンから言われた坪単価には、あなたが素敵だと思ったアイテムのほとんどが含まれていないと思ったほうがいいでしょう。ですから、モデルハウスでは標準仕様とオプションの区別をはっきりさせて、標準仕様も見せてもらいたいむね営業マンに申し出るといいのです。展示されているショウルームなどを教えてくれます。ところで。住宅メーカーでは規格のパーツを大量生産することによってコストダウンを図っていますので、仕様を変更すると高くつくのはやむを得ないことです。まして、「このドアだけほかのメーカーのものに変えたいんだけど」ということになれば、それもオプション扱いになるので余分な費用を覚悟しなければなりません。だから、ここだけはどうしても標準仕様よりオプションのほうがいいという場合は別にして、なるべくなら標準仕様でいったほうが予算オーバーせずにすみます。仕様を変えたいときは、その差額がいくらぐらいになるのか確認しましょう。無計画にオプションを選ぶと、あとでびっくりするほど高い請求書を受け取ることになりかねません。住んでから交換できる部分についてはそのまま標準仕様にしておいて、適当な時期に自分の好みのものに変えるという方法もいいと思います。
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