へやみけ

トップ > 平成30年6月> 10日

不動産業とコンピューター

2018年6月10日「日曜日」更新の日記

2018-06-10の日記のIMAGE
不動産会社をみてみると、コンピューターを導入して必ずしも成功しているとは限らないようです。この根本的な原因は、経営者はコンピューターのことを知らないし、コンピューター技師は経営のことを知らないということに尽きるようです。たいていの場合、一千件ぐらいまでのデータなら、人手で処理した方が確実で早いような気がします。経営の効率化などと言って、わけのわからないままに、むやみにコンピューターを導入すれば、コンピューターの月々のコストに加え、オペレーターを新しく雇ったりして、かえってコストアップにつながったりします。 コンピューターの機種をどんどん大型に替えていくよりは、小型のコンピューターをたくさんつないでいった方が、ずっと効率的でコストが安いようです。あの偉大なIBMが、コンピューターのダウンサイジング化(小型化)現象を見誤り、世界中で大幅な人員整理を行わざるを得なくなったのも、記憶に新しいところです。私はパソコンがダメなので、せめてもと思い電子手帳を使っています。最初、何より驚いたのは、手書きした文字が活字に変わっていく機能や、速記したメモをどんどん文章化していく機能でした。理科系の頭をもたない私は、ただただ感嘆。これを作った人は、まっこと天才であります。 親しくしている友人(不動産業)の会社を訪問し。コンピューターの活用の仕方をいろいろと学んできました。当社にもパソコンが三台あるのですが、一台は経理用に、あとの二台はレインズの呼び出し用に使っています。コンピューターを使っての事務の効率化や、営業への応用による売上げ増が期待できないものかと思い、今回の見学となったものです。訪問先の会社は、一階が営業担当者のフロア。不動産販売会社特有の、ぴりっとした雰囲気を感じます。二階にパソコンが七・八台置かれ、同じぐらいの数の女子社員(パート)が働いています。こちらの方は"やや"ほんわりとした雰囲気です。社長いわく「自分は営業のことはよくわかるので一階ではきびしくなり、コンピューターのことはよくわからないので二階では甘くなる」とのこと。まったく思想(発想)の違う二種類のコンピューターソフトが稼働していました。ひとつは物件情報をどんどん登録していくソフト。これにより・不動産情報誌の作成・インターネットのホームページ作成・取引事例データの検索などができます。もうひとつのソフトは、空地とマンションの所有者リストをどんどん入れていくものです(一戸建てまでは手がまわっていない)。それぞれに担当者がいて「売り」の受託をとるべく所有者にアタックし、毎月いくつかの物件の商品化に成功しているとのことでした。

このページの先頭へ