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ワードとエクセルとEメール

2018年6月16日「土曜日」更新の日記

2018-06-16の日記のIMAGE
パソコンというものを、どうとらえたらいいのかよくわからなくて、まとまった休みに三十冊ほど集中して本を読みました。私の得意の集中読書法であります。パソコンの専門家が技術的に書いた本もあれば、仕事のプロがパソコンの活用の仕方を書いた本もありました。ただし、パソコンの操作方法自体を書いた本は一冊も入っていません。私の関心事はただひとつ、ビジネスにどうパソコンを活用するかであります。ゲームも音楽もコンピューターグラフィックもいらないわけです。そういう意味では今のパソコンは、なんでもかんでも機能を入れ込みすぎ、あまりにも使い勝手が悪すぎるように思います。結局仕事で使うのは、ワープロ、表計算、Eメールの三つに絞られるのではないでしょうか。この三つだけができるもっとシンプルで使い易いパソコン(ついでに言えば、わけがわからないときにフリーズしないもの)が出てきてもおかしくないと思うのです。この原稿をワープロで打ち、それをそのままEメールで週刊住宅に送ってしまうなんて芸当は、パソコンならではであります。今年の「経営方針」も全部社内で作れてしまいました。 『デジタルだとすべての情報を一本に』世界最初のコンピューターは、一九四六年に作られたと言いますから、ほんの五十年ほどの歴史です。数学のむずかしい計算を電気の力でさせようというのがその意図だったわけですが、それがどうして、インターネットやコンピューターグラフィックに結びついたのでしょうか?コンピューターは、すべての数字をゼロとイチで表し計算するわけですが、数字だけではなく、すべての情報をゼロとイチで表せないかと考えた人がいました。コンピューターの歴史には、さまざまな天才が出現してきたのですが、クロードーシャノンも特筆すべきその一人です。マサチューセッツ工科大学の中を一輪車で走り回る有名人(奇人)でもありました。文字も絵も音も、世の中のあらゆる情報をゼロとイチで表わすのがデジタル化であります。デジタル化する前は、伝達や記録をするのに、本、テレビ、テープレコーダー、電話など、それぞれに別々の機械や道具が必要だったわけです。シャノン理論によって、コンピューターは単なる計算機から、「情報を処理する道具」となり、車やエアコンにもコンピューターが活用されるようになりました。すなわち、速さや熱といった情報もデジタル化できるということです。おまけにデジタルだと情報が劣化しません。デジタルってすごいんですね。

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