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国有宅地の売り主は日本国

2018年6月27日「水曜日」更新の日記

2018-06-27の日記のIMAGE
「ケーバイのいいところはわかったけど、やっぱり弁護士なんてちょっと物騒な気がするわ。とにかくメンドーなことはイヤ。で、それでもおトクなモノを教えて」(Y子さん・32歳・主婦)Y子さんのようなヒトを、一般に極楽トンボという。そんな都合のいいことばかり、そこらに転がってるわけ…それがあるんですねえ。本書は宣言します。極楽トンボ、イイじゃない!「国有宅地」という制度がある。これは、相続税などを払えない人が、お金の代わりに土地やマンションを納めたもの(物納という)。これを一般に売却する制度があるのだ。気になる価格は、フツーの物件と比べると、だいたい1~2割安。住宅はもとになる価格が大きいから、これでもかなりのおトク感が出るはず。たとえば国有宅地の場合、東京都S区(最寄り駅まで徒歩7分、そこから銀座まで20分)で66.34㎡の土地が、3380万円で出ている。そこから徒歩約5分の62.81㎡の土地が、フツーの取引だと4800万円だったりするのだ。ここに坪40万円で規制一杯に家を建てれば、4000万円台で都心に夢の一戸建てが持てる!一見競売と似てるけど、大きな違いがふたつある。まず、競売は金を貸したヒトがムリャリ売りに出すものだけど、国有宅地の売り主は日本国。そしてもうひとつ。こっちが大事なんだけど、国有宅地は、競売のようにいろんなしがらみや占有者の心配をする必要がほとんどない!これは、国が物納できる物件を「管理または処分するものに適切である」と認めたものに限っているから。権利関係が怪しいものや、今後数年の使用に耐えないポロ屋などは受け付けてくれない。つまり、買えばすぐにでも利用できる物件がそろっているということ。ズバリ安全なのだ。国有宅地の売却方法は2種類。まずは、競売と同じように入札によるもの。これは年3回くらいしか行なわれていない。もうひとつは公示されている定価で売られるもので、こちらは先着順になっていて、いつでも申し込むことができる。お目当ての物件が決まったら、銀行にローンの相談をしておくことを忘れずに!「国有財産購入ローン」と銘打って、取り扱いをはじめた銀行も多いから、そんなに苦労もしないはずだ。

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