証券化スキームのチェックポイント
2015年2月7日「土曜日」更新の日記
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- 証券化スキームのチェックポイントは多数にわたりますし、スキームの内容によっても変わります。ここでは、ほとんどのスキームに共通する、特に重要な4つのチェックポイントについて説明します。真正売買(TrueSale)とは、不動産の所有者であるオリジネーターからSPE(特別目的事業体)への不動産の譲渡が、法律的に見て「輿実の売買」であることを意味します。オリジネーターからSPEへの不動産売買が真実の売買として成立していなければ、その不動産はまだオリジネーターのものであるということになります。売買が成立していないとすれば、まずそのこと自体が問題です。また、売買が真正売買と認められなければ、オリジネーターが倒産したときに、オリジネーターの債権者が、その不動産に対して権利を主張することができる余地が残ってしまいます。例えば、オリジネーターが倒産手続き(吏生手続きなど)に入ったときに対象不動産が差し押さえられるという問題が生じます*。SPEにとって唯一の収益源である不動産が、オリジネーターの倒産の影響を受けるようでは、投資家や金融機関は安心してSPEのエクイティへ投資をしたり、ノンリコースローンを貸し出したりすることはできません。その意味でも、真正売買が成立しているかどうかが、重要な意味を持つことになるのです。
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