専有と共用の区別をどうするか
2015年7月16日「木曜日」更新の日記
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- 住宅は、住まい方や建て方によっていろいろな形式に分類されています。独立（戸建て）住宅であれば複雑な権利関係に悩むことはないのですが、集合住宅になりますと、建て方によっては、それぞれ少し違った利用関係や権利関係となっています。したがって一律に集合住宅を、どこまでが専有でどれが共用かを、明確に区別し区分することがむずかしく、裁判事例においてもいろいろな判例が示され、議論の対象になっています。そこでまず、住宅というものが住まい方や建て方で、いろいろ分類がなされ、マンションがどのように位置づけられているかをまとめると次のようになります。住宅は、一般に独立（戸建て）住宅以外のものを集合住宅といいます。この集合住宅には、寄宿舎など用途上の区分として位置づけられたものと、共同住宅のような建築形式（造り方）の区分として位置づけられたものに分類されます。マンションは、後者の集合住宅の建築形式の総称として一般的に解釈されています。このマンションにも連続（長屋）住宅系の低層型として戸建て感覚のタウンハウスなどと、共同住宅系の、どちらかといえば中高屑のシティマンションなどがあります。これらは、それぞれ独立したものや集合的に建てられた団地型のものもあり、造り方や建て方の条件によって、それぞれに特徴があります。このように、さまざまな種類の建物があるため、専有と共用の利用関係を単純に説明することがむずかしい場合があります。
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