区分所有法について
2015年7月17日「金曜日」更新の日記
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- 昭和三○年代のはじめ、分譲マンションの出現に伴い、昭和三七年に法制化された区分建物の法律として「建物の区分所有等に関する法律」（以下「区分所有法」という）があります。しかし予想とは別に、さまざまなマンションの出現で実情に合わない不備な点を指摘され、昭和五八年に改正されました。この法律は、一般にマンション法ともいわれていますが、事務所、店舗、倉庫など建物を区分しそれぞれの所有権を目的に作られた法律で、要約すると次の内容になっています。①建物を区分し、所有権を目的とする。②住戸の権利関係や区分所有者全員による建物の共有と共用部分を全員で管理運営してゆく方法や③管理組合の職成、建物を管理する責任者（管理組合理郡長）の専任、総会の開催、管理規約や細則などの設定手続きの原則について。簡単に述べますと、マンションは、個人の財産である住戸と、それに通じる階段や廊下などを区分所有者全員で共有し、敷地や附属施設などを共同の財産として管理運営してゆくことを定めた法律です。■専有部分と共用部分：分譲マンションは、専有部分と共用部分で成り立っていることは、誰でもよく知っていることですが、「有」と「用」の使い方によって意味が違ってきます。よく間違って使うことがありますので、紛らわしい用語を整理しておきましょう。①専有と占有と専用：専有は、個人が財産として具体的に所有することで、占有は専有部分や専用使用部分（バルコニーなど）を単独で利用し占領している状態を意味します。専用は、共用のうち、その一部を占有者が単独で利用する状況をいい、その使用権を専用使用権といっています。区分表では「使用区分」として、占有使用、専用使用、共用使用に分けました。■共用と共有：共用は、みんなで使用あるいは利用していることで、その部分を「共用部分」といい、これをみんなで持ち合うことを「共用部分」を「共有する」といいます。「共用部分」を称して「共有部分」という使い方はまちがいです。また、分譲マンションの敷地は、区分所有者全員の分」（不可分）という使い方になります。
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