良質なマンション管理を成功させるには
2015年7月20日「月曜日」更新の日記
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- ■コミュニティこそマンションの財産：「中古マンションは管理の室で転売価格が決まる」といわれます。良好に維持管理された建物は高く評価されるわけです。日常的な手入れが的確に行われ、質の高い修繕や改修工事がスムーズに行われることなどがあげられます。これは単に良質な管理会社に管理を頼み、技術の高い工事会社に工事を頼み、信頼できる建築家にコンサルタントを依頼すればよい、というものではありません。まずもってマンションの居住者（区分所有者）が自分たちの財産を大切にしていこうとする気持ちのまとまりが、何よりも大切なものです。共有している建物を人任せにせずに皆で大切に維持管理する気持ちのまとまり「コミュニティ」こそがマンションにとって最も大切な財産です。これこそが新たな都市の集住文化を創出します。■茅葺き屋根の葺替え：一世期前までは日本の八割以上の人たちは農山村部に住み農業などを営んでいました。彼らは茅葺き屋根で大黒柱と土間にいろりのある家で生活していました。茅葺きの民家は手入れがいきとどき一○○年程で建て替えられていました。一○○年もつのは大黒柱を中心とした建物の骨組みであって屋根の茅蕪きは一○○年は持ちません。茅弾きのⅢ川年数は三○年程度です。農村集落には共同の茅場があって毎年稲刈りが終わると、村の衆が総出で茅場の茅を刈り取り集落の家の屋根を葺き替えていきました。毎年、一軒ずつ葺き替えていくと三○年で三○軒の家が弾き替えられ、最初の家の屋根に戻ってきます。農家は独立家屋ですが村の人々の助け合いで大規模修繕は定期的に実施されてきたのです。家の屋根は村の人々の共有物だったともいえます。
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