マンションのコミュニティ
2015年7月21日「火曜日」更新の日記
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- 今、日本の農林業の就業人口は全体の四％程度まで減少し、圧倒的多数の人達は勤労世帯、それもサラリーマンなどのホワイトカラー層になりました。わずか一○○年の間に農村から都市に、農民からサラリーマンになってしまったのです。そしてかっての集落の親密な共同性は引き継がれず、一人一人の個人として都会に住みつきました。サラリーマンの住居はマンションが主流となりつつあります。マンションの住戸はコンクリートで囲まれ、共用廊下と鉄扉で仕切られ、区画されています。プライバシーが得られ近隣に煩わされない生活もできるような構造になっています。しかしマンションは区分所有建物といわれ共用部分である躯体に囲まれ支えられて、各戸の専有空間があります。共用部分が壊れてしまえば大切なマイホームは無くなってしまう構造になっているから、どうしてもマンション族の新しいコミュニティを創りださざるを得なくなります。■新たなコミュニティの創出へ：通常、土曜か日曜日に管理組合の理事会が開催されています。日本中に約二五○万戸もあるマンションで必ず会議が開かれ、維持管理などについて真剣に検討されています。労働時間の短縮や週休二日制が一般化し、地域のボランティア活動に時間を割く余裕がでて管理組合の活動が活発になっています。また地域で得られる付き合いは、企業内の人間関係とは異なる広がりや魅力もあります。異業種の企業人や弁護士、医師、会計士などさまざまな人の出会いとコミュニティは、かって村落共同体や下町の職人長屋ではぐくまれていたものとは異なる「新都市コミュニティ」を創り出しています。管理組合のリーダー達は公正で先見性があり、しかも独善的にならず皆の意志とコンセンサスを大切にし、そして何よりもマンションを良好に管理する情熱がある、そのような人達に支えられて日本のマンションは良好に管理されていくでしょう。
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