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渋谷が負け組になる?! 『期待外れの渋谷再開発』

2016年2月5日「金曜日」更新の日記

2016-02-05の日記のIMAGE
 先ほど品川がオフィスの中心街になり、丸の内にクリエイターが集い、街は大きく変貌すると述べた。その一方で、期待外れな街になる可能性が高いのが、現在クリエイターが集まる街、流行の発信地とされている渋谷である。  渋谷駅の乗降客数ランキングは、バブル期から現在まで常に3位を維持している。そして2013年3月16日、副都心線(東京メトロ13号)と東急東横線の相互乗り入れ開始によって、埼玉県から横浜までの広域ネットワークが完成した(156 東急東横線のホームは地下に移設され、東急文化会館跡地には複合商業施設「渋谷ヒカリエ」も完成し、新しい渋谷が走り始めた。  この相互乗り入れによって、乗降客数上位御三家である1位の新宿、2位の池袋、3位の渋谷の間で競争が激しくなることを、2年前に拙著で言及し、今後再開発が目白押しである渋谷の潜在能力は高いとみていた。  だが蓋を開けてみると、現在はまったくの期待外れとなっている。2013年3月16日の副都心線と東急東横線への相互乗り入れ(相互直通運転)開始後、渋谷駅の乗降客数は減少する一方である。逆に、池袋、新宿三丁目、明治神宮前の3駅の乗降客数が増加しているのだ。JR東日本の冨田哲郎社長も同年4月の記者会見において、渋谷駅の乗客が減少していることに言及している。  東京メトロの発表によると、池袋、新宿三丁目、明治神宮前の1日平均の乗降客数は、平日で3駅ともに相互直通運転開始前に比較して約4割増加、休日では池袋が約6割、新宿三丁目は約8割、明治神宮前は約5割増加したそうだ。

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