『変動金利型を上手にこなせる「上限金利設定型」とは？』
2016年8月10日「水曜日」更新の日記
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- 金利が一定以上あがらないので、金利上昇対策には効果がある。すでに述べたように、変動金利型は、金利の上昇が急激にあったりすると未払利息を生じたり、元金部分の減少が確保できません。この対策の１つとして考えられた商品が、「上限金利設定型」（または「上限金利特約付」）の変動金利ローンです。◆変動金利型でも金利の上限が設定されたローン。上限金利設定型とは、あらかじめ金利の上限が定められる変動金利なので、未払利息が生ずるのを防ぐとともに、元金残高の減少に結びつけることができます。この商品は、５年間と10年間の２種で、当初の金利と上限の金利が設定されており、上限までの範囲内で金利の見直しが行われます。上限よりも金利はあがらないかわり、適用金利は通常の変動金利型に比べて少し高めになっています。金融機関により異なりますが、５年型は２・５％（上限金利３％）、10年型は２・55％（同４・２％）程度がみられます（平成14年４月現在）。借入金1000万円、35年返済の例で、金利が毎年上昇していくと仮定して比較してみました。通常の変動金利型に比べて、５年型では当初の返済額は少し高いですが、上限金利３％のため５年間の総返済額は２万円多いのに対して、借入金残高では約29万円もの減少がみられます。ただし、６年目以降は新しい適用金利が未定です。10年型では４年目までは上限金利適用範囲内で金利が推移したため、５年間ではあまり効果がみられませんが、変動金利型よりは若干有利に推移しており、６年目以降にさらに金利上昇が続けば効果が期待されます。◆取り扱い金融機関は限られるが、金利上昇期に役に立つ。上限金利設定型（または金利上限特約）は、すべての銀行が取り扱っているわけではありませんが、近い将来の金利の急上昇が予想されるときなどには、安心できる商品といえます。
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