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【N不動産が注目すべき物件】

2016年9月21日「水曜日」更新の日記

2016-09-21の日記のIMAGE
平成6年には首都圏供給戸数ランキングのベスト20位にも登場していなかったのが、平成7年には2178戸でいきなり6位、平成8年も2012戸で同じく6位と上位安定している。首都圏をエリア別に見ると、城西、城南を中心とした23区内の供給が7割増となっている。できれば山の手エリアのマンションを購入したいという人にとって、N不動産は無視することのできない不動産会社なのである。そういう人たちに対して、N不動産が現実に魅力的なマンションを提供できるかどうかは、一つには今後のコスト管理にかかっている。アプローチを飾り立てるにしても、空中廊下やライトコートを用意するにしても、すべて建築工事費のコストアップにつながるからだ。他社より高値で仕入れた土地に、随所にカネをかけた建物を建てれば、そのマンションが相場よりもかなり割高の物件になってしまうことは明らかだ。もちろん、不動産会社としてどれほどの利益率を見込むかも、コスト管理の重要なポイントである。N不動産が薄利多売の方針を選択してくれれば、立地に魅力を感じ、建物の共用部分のデザインポリシーに賛同できる人にとって、その物件はお買い得なマンションになるかもしれない。けれどもN不動産のマンションが、他に代えられないほど価値ある物件になれるかどうかのポイントは、何といっても、他社の物件が競合しようもないほど差別化されたイメージを演出できるかだ。そしてそのためには購入者にどう住んでほしいのか、どのような人に住んでほしいのか、明快なメッセージの提示が求められるのである。マンション購入者にとって注目すべきは、N不動産が今後も継続して供給することが予想されるHマンションの動向だ。どの不動産会社も、相変わらず一次取得者の獲得に躍起になっている中で、特に世田谷、目黒、杉並地区においてHマンションの新規分譲が目につく。強気で仕入れた数々の土地が、新しい都市型の住まいとして、どのように料理されて市場に並ぶのか、注目したいところだ。N不動産でもう一つ忘れてならないのは、社内にある受託営業部の動きである。N不動産が売り主の物件よりもむしろ、受託営業部が他の不動産会社と組むことで、販売代理として会社の名前を連ねたマンションのほうが、企画が伸びやかで、住まい方に対する主張がダイレクトに伝わってくる。販売代理としてかかわる不動産会社の役割は、その言葉どおり、売り主である不動産会社に代わって代理で販売の営業をするというのが通常だ。ところがN不動産が販売代理として名を連ねたマンションからは、単に販売代理の会社として以上のかかわりが感じられる。各物件からは、住まい方を提案するという、ある種、共通したこだわりのようなものが伝わってくるのだ。特に平成8年から9年にかけて、N不動産が販売代理を担当するマンションで、注目すべき物件が目についた。

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