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躯体改修

2016年12月5日「月曜日」更新の日記

2016-12-05の日記のIMAGE
一九七五年頃を境にして、建物の表面の仕上げ状態が大きく変わっている。これはコンクリートの打ちこみ前に建てこんでいく合板仮枠の普及にともなうもので、合板仮枠が使われるようになると、建物の表面からモルタルが姿を消していく。それ以前の建物は、コンクリートの上にモルタルを塗って仕上げていたが、合板仮枠が普及するにしたがって、モルタルを塗らなくても建物表面が平滑に仕上がるようになった。コンクリートが乾燥した時点で合板仮枠をはがしとり、その上に塗材を直接塗ったり、吹きつけたりして仕上げるようになったのである。したがって、七五年頃までに建った建物と、それ以降の建物では、構造躯体の保全のしかたがちがってくることを念頭においておかなければならない。たとえば、モルタルが塗られた建物では、建物の表面に生じているひびわれがモルタル層にだけ生じているのか、下地のコンクリート層まで貫通しているのかを知る必要がある。一方、コンクリートに直接仕上がされている建物では、ひびわれはコンクリート躯体そのものの劣化現象ということになる。ただし、モルタルが塗られた建物でも、バルコニーや共用廊下の天井にはモルタルがほとんど塗られていないので、天井面は両者ともにコンクリート躯体の劣化現象である。このことを踏まえたうえで、ひびわれとコンクリート内部の鉄筋のさびに代表される劣化現象の基本を知っておくことが重要である。建物のコンクリートのひびわれは、乾燥収縮のようなコンクリートの材料的性質にかかわるものと、構造的な歪みを原因とするものに大別される。構造的な歪みを原因とするひびわれは特殊なもので、一般的には乾燥収縮を原因としている。コンクリートの乾燥収縮は、新築後四~五年でおおむねおさまるが、このあいだに生じたひびわれが温度のくりかえし変化によって成長する。第一回目の大規模修繕工事で直したひびわれが、一〇年近くたつとまた口を開いてくるのは、このような事情によっている。バルコニーはマンションのなかでもっとも集約的にひびわれが発生する部分であるので、以下にその具体例を見ておく。バルコニーは一戸ずつ独立したものより、数戸にわたって横に長く連続するものが多く、コンクリートの乾燥にともなって収縮の歪みをどこかで吸収しようとする力がはたらく。それがひびわれとして床・天井・手すり壁にあらわれるのである。建物の外観に変化をつけるために凹凸をつけている場合は、まちがいなくといっていいほど、凹部の入り隅に収縮ひびわれが入っている。そのほか、コンクリートの打設上の手順によって発生するひびわれもバルコニーにつきものである。手すり壁の上から五センチていどのところに生じる水平状のひびわれや、外壁と手すり壁の接合部に発生するひびわれがこれにあたる。さらには、手すり金物の収りつけ部にもほとんどのマンションでひびわれが生じている。手すり金物の固定方法に問題があるもので、最新の高強度コンクリートによる超高層マンションでも例外ではない。一方、コンクリートの中の鉄筋がさびて露出してくる現象はコンクリートの中性化を原因とするが、鉄筋にたいするコンクリートのかぶり厚さが十分に確保されていないところから、まず顔を出してくる。一般には壁面にあらわれてくることは少なく、バルコニーや共用廊下、外部階段の天井、外壁などに多い。ちなみに、二〇年を経過したマンションでは、バルコニー天井の中性化深度が平均二〇ミリ以上に達している例が少なくない。こんな場合、各住戸の天井のあちらこちらで鉄筋が顔を出してくる。やがて、マンションはバルコニーまわりから崩れてくることになる。こんなことにならない前に鉄筋のさびた部分を補修すると同時に、コンクリートの中性化の進行を抑制する処置を講じなければならない。中性化領域に入った鉄筋をさびないようにする方法はいろいろ研究されているが、実際の建物に適応できる究極的な工法は見当たらないといって過言ではない。そこで、一般には中性化の進行を抑制するためにポリマーセメント・モルタルを使うことが多い。外壁仕上げの下地としてポリマーセメント・モルタルでコンクリートをおおい、中性化の要因となる空気中の二酸化炭素の侵入を防止する。ただし、あるていど厚吹きすることが大切で、そのために古い仕上材の弱い部分を十分にはがしておかなければならない。また、天井面には使えないが、防水系の弾性仕上塗材も二酸化炭素の侵入を防止するので、コンクリートの中性化を抑制する効果がある。躯体改修工事をするうえでもう一つ重要なのは、コンクリート躯体の上に塗られたモルタル層やタイルの浮きである。モルタル層やタイルがかなりの範囲で浮いていることもあるし、窓庇の先端部やバルコニー手すりの上部が浮き上がっていることも多い。ひびわれと同様、第一回目の修繕の際に十分な補修をしたつもりでもモルタル層やタイルの浮きは再発している。これらの浮きにたいしては、ネジ切りをしたステンレスピンを挿入して、エポキシ樹脂で緊結する。場合によっては、浮きの部分をはがしとって、もういちどモルタルやタイルで仕上げのしなおしをする必要があるかもしれない。以上の建物の躯体部分にたいする修繕をおろそかにすると、せっかく工事を実施したにもかかわらず、漏水が再発したり、仕上げた天井面に鉄筋が顔を出してきたりする。躯体改修のよしあしはマンションの命運にかかわるといっても過言ではない。

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