へやみけ

トップ > 平成28年12月> 12日

押えコンクリート表面の劣化

2016年12月12日「月曜日」更新の日記

2016-12-12の日記のIMAGE
押えコンクリートには伸縮目地が切られているものの、表面にひびわれが生じがちである。もともと伸縮目地から雨水は押えコンクリートの裏面に入りこむ構造になっているので、多少のひびわれは防水層に悪影響を与えるものではない。ただし、ひびわれが生じると、ひびわれ周辺にコンクリート中のカルシウム成分が析出してきて、コンクリートをぼろぼろにしてしまうことがある。ひびわれは早めに補修しておくにこしたことはない。押えコンクリート仕様の場合、日常の保守管理を十分にしていれば、本格的な防水改修は入居二〇年台なかばになってからになると思われる。改修にあたっては、押えコンクリートを防水層とともに撤去して、防水をやりなおすか、押えコンクリートの上に新たな防水層を構成するかを決める。実際には、押えコンクリートを撤去するのはかんたんではない。表面の押えコンクリートの風化現象がひどい場合を除いて、押えコンクリートの上に新たな塗膜防水層を形成することが多い。この場合、注意しなければならないのは、押えコンクリートの劣化部分の補修と、伸縮目地まわりの処理である。とくに目地まわりの下地処理を十分にしないで工事をすると、四~五年のうちに伸縮目地のところから、新たにほどこした防水層が破れてくる。なお、押えコンクリートの上に塗膜防水をほどこす際に、押えコンクリート下にまわりこんでいる水分から仕上がる水蒸気を、脱気してやる配慮を忘れてはならない。プレキャストーコンクリート屋根の場合PCコンクリート造りのマンションの屋上防水は、一五〇頁で述べたバルコニー床の防水と同様、一般の現場打ちコンクリートの場合とは考え方が異なっている。まず、パネルのジョイント部を線状に防水しただけのものがある。つぎには、パネルジョイント部を防水したうえで、雨水が集中して流れる排水溝まわりをアスファルトで防水処理したものがある。さらには、現場打ちコンクリートの建物と同じように、アスファルトで全面防水をほどこしたものである。くわえて、断熱処理とその押え処理のしかたが、マンションごとにそれぞれ異なっている。おおかたはコンクリートパネルの上に断熱材を乗せる外断熱の手法をとっているが、外断熱層の押え方が建物によって異なるのである。パネルジョイント部に線状の防水をして、他はコンクリート止水の考え方をとっているものは、コンクリートパネルの上に敷いた断熱材を四五センチ角のコンクリート板で押えているものが多い。一方、全面防水しているものは、現場打ちコンクリートと同様、押えコンクリート処理をしているものが多い。いいかえれば、PCコンクリートの屋上は、現場打ちコンクリートにくらべて、マンションごとに、よりいっそう多様な防水仕様がとられているということになる。ここでも新築時の原仕様を把握したうえで、それにたいする適切な改修仕様を決めること、ならびに二回目、三回目の改修にたいする見通しを考えておくことが大切となる。漏水は、まずパネルジョイントまわりから発生する。PCコンクリート造りのバルコニーで、天井のジョイント部に漏水を見受けることが多いが、これと同じ現象が屋上にも生じてくるのである。排水溝まわりにアスファルト防水をほどこしている場合は、防水層の端部の押え金物がはずれて、パネルのジョイント部に水がまわりこみ、大庇の揚げ裏に漏水しているのをよく見かける。こんな場合には防水層の全面改修を考える前に、パネルのジョイント部と押え金物まわりの補修を考えることが大切である。なお、PCコンクリートの性質からすると、コンクリートパネルの平場まわりからホクホクと階下に漏水することは少ない。二〇年近く経過してコンクリートの止水効果が退化してくると、最上階の大庇の裏面にしみをつくるていどのもので、防水改修時期のバロメーターともいえる。PCコンクリートの屋上防水改修仕様を考えるとき、アスファルト、または防水シートで全面防水している場合は、現場打ちコンクリートと同様の考え方をとっていい。二回目の改修についても同様である。ただ、パラペット天端の防水層張りじまいの処理に十分留意しておく必要がある。パラペット外側の垂直面のパネルジョイントと防水層張りじまいの処理が甘いと、ここから雨水が侵入して、目地を通って住居内に漏水することもめずらしくない。パネルジョイント部にだけ線防水をほどこし、四五センチ角のコンクリート板で断熱材を押えているものは、いったんコンクリート板と断熱材を撤去して、アスファルトか、防水シートで全面防水することになる。その場合、コンクリートパネルと新たな防水層のあいだに断熱材を敷きこむ方法と、防水層の上に断熱材を乗せ、従来のコンクリート板で押える方法がある。平場部分が押えコンクリートで処理されている場合は、事実上、押えコンクリートを撤去するのはむずかしい。押えコンクリートの収縮目地を十分に補修したうえで、防水シートかウレタン樹脂で絶縁脱気型の全面防水をするのが妥当と思われる。いずれの場合も、排水溝まわりの旧防水層は撤去する必要がある。二回目の改修からは、基本的には現場打ちコンクリートと同様の考え方をとっていくことになる。

人気の世田谷区へのお引越しを考えているなら、このサイトで物件を探してください!

交通アクセス面が優れている世田谷区なら、快適な毎日を送れますね。
まずは世田谷区の施設紹介です。
≪おすすめ施設①≫
新作の本も、啓文堂書店下高井戸店があるのですぐに買いに行けます。
≪おすすめ施設②≫
近所に東京消防庁 玉川消防署があると安心できますね。
≪おすすめ施設③≫
エリア内にはたま書店があるので、いろんな映画が観れます。
≪おすすめ施設④≫
美味しい弁当はピザーラ砧店で買うことができます。お引越しをする上で知ってほしい情報はまだまだあります!

気になるのが賃貸の条件ですよね。
≪おすすめ条件①≫
3駅以上利用可は普段の通勤、通学や遠くへ出かける際にも便利です。
≪おすすめ条件②≫
いつでも美しい景色を見たいなら、眺望良好物件はいかがでしょうか?
≪おすすめ条件③≫
恋人と快適で素敵な住空間を作るならカップル向け物件がオススメ!
≪おすすめ条件④≫
カスタマイズ可の物件は間取りが決っていないので自由に部屋づくりができます。
夢の賃貸生活を手に入れるなら世田谷区で!

このページの先頭へ