どこをリノベーションするか(その③)
2017年2月8日「水曜日」更新の日記
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- 続いて、築15年前後の中古マンションのリノベーションを考えましょう。中級編です。まずは設備についてはほぼ全面更新を考える必要があります。大体建物に関わる設備は 償却が15年程度のものが多いのですが、うまくしたもので、実際に15年くらいたつと、設備は壊れたり、故障したりします。 給湯器20～25万円、ガスコンロ10万円など費用が嵩んできます。洗面台や便器、浴槽なども長年使用してきたカビやせっけん滓などがこびりついて、ちょっと清掃したくらいではなかなかきれいに見えません。全部を取り換えるとなると大変な費用になってしまいます。 経年劣化で一番目立つのが水回りです。全部交換は理想ですが、予算にも限界があります。ここは徹底的に「変える」部分とソフトリノベとも呼ばれる、ちょっとだけ直す「なんちやって」リノペーションをする部分に分けて考えることにしましょう。 まず、設備は「ごまかし」はあまりやらないほうがよいです。機器は劣化してくると、さまざまな症状に見舞われます。結果、正常な状態にあるときの効果を享受できずにランニング費用が嵩むばかりではなく、危険な事故にもつながるリスクが内包されています。 ただ、ここで考えたいポイントは、 「今までと同じ内容の設備で交換するか」 という視点です。たとえば、もっと省エネになる機器に交換するのは言うまでもなく、照明をＬＥＤに切り替えたり、給湯器の容量（号数）を落として水道光熱費を削減したり、電気容量全体の契約アンペアを下げたり、様々な工夫をしてみることです。 「前のやり方が正しいわけではない」 という発想で、既存の設備を見直してみると意外に無駄な部分が見つかるものです。 次に手をつけるのが水回りです。よく、キッチンのジンクを取り換える方が多いようですが、ジンクはステンレスのものであれば、形や使い勝手がよほど悪いものでなければ交換する必要はありません。ステンレスは基本的に永久にもつものです。新品にしたところで、得られる効用は「きれいになった」くらいです。 そのくらいであれば、ジンクは特殊清掃をかけてきれいにしてみましょう。最近の清掃用の薬品は大変強力です。
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