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連帯保証人と人数

2017年6月13日「火曜日」更新の日記

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 「連帯保証人」は、保証人が複数いて負担を分け合って保証することともとれる用語ですが、そうではなく、債務者と連帯して保証する人という意味で、保証人が複数いることを意味するものではありません。  通常、連帯保証人は1人ですが、その連帯保証人の資力のみでは保証債務の確保が難しいという場合には複数にするケースもあるようです。また、たとえば会社で借金する場合に、代表取締役以外にも他の取締役が連帯保証人となるケースもあるようです。  1人にするか複数の連帯保証人にするかは、通常、債務者や保証人になる人が考える問題ではありません。お金の貸借では、連帯保証人の存在が融資の条件とされることが多く、連帯債務者の人数も債権者の側の条件を満たすために指定されることなのです。なお、保証は人的担保と言われますが、抵当権などの物的担保もあわせて設定することもあります。 ●連帯保証人が複数いると  連帯保証人が複数いる場合、主たる債務者が債務の履行をしない(できない)ときは、債権者はどの連帯保証人に対しても債務の全額を請求できます。これは、連帯保証人には分別の利益(各保証人が債務額を全保証人間で均分した部分=負担部分のみ保証すればよいという利益)はないからです。ただし、弁済をした保証人は、他の連帯保証人に対して、自分が等分を超えて支払った額の求償権を取得します。なお、主たる債務者への求償権があることは通常の保証の場合と同様です。 ●連帯保証人が数人いると負担は軽くなるか  前記のとおり、連帯保証人が複数いれば、その複数人が結果的には保証債務を分担しますので、保証債務の負担は連帯保証人が多ければ多いほど軽くなります。ただし、債権者は連帯保証人の誰に対しても債務の全額の弁済を請求できますので、請求された人は請求されただけ弁済しなければなりません。連帯保証人間で平等な負担となるように調整(求償)できるのは、その後のことです。  連帯保証人になってほしいと頼まれたら、主たる債務者の破綻などを想定して、自分が結果的にいくらの債務を負担することになるのかを、連帯保証契約の前に検討しておくことが必要です。また、自分以外の連帯保証人の資力についても検討しておいてください。さもないと、自分以外の連帯保証人に資力がない場合、債務の全額を負担させられ、他の連帯保証人に求償しても取り戻しができないこともありえます。

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