自分達らしい幸せを求めて
2017年8月11日「金曜日」更新の日記
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- 幸福はもともと主観的なものであり、人によって異なります。 しかし、幸福感を判断する際に「健康状態」「家族関係」「家計の状態（所得・消費）」の３つを重視する人が多く、自分にとっていちばん大切なものとして家族をあげる人も年々増えてきています。 一方、数年前から、団塊世代（親世代）と団塊ジュニア・ポスト団塊ジュニア世代（子世代）が緩やかにつながって助け合ったり、買い物や旅行をしたりする傾向が見られ、これを指して「新拡大家族」（ハイライフ研究所）、「平成拡大家族」（電通）、「ゆるやかな大家族」（３浦展氏）といった名称やコンセプトが唱えられています。これは、団塊世代が高度経済成長期につくりあげた「ニューファミリー」と呼ばれる核家族（標準家族）とは違う、新しい家族の形が登場しつつある兆しといえるでしょう。 この新しい家族の形のベースにあると思われるのが、「友だち親子」です。 10年ほど前の調査ですが、「あなたは、親子の付き合いも友だちのような関係であってもいいという考え方について、どのように思いますか」という質問に対し、肯定派が約半数にのぽり、否定派の倍近くに達していました。 「友だち親子」は、言葉の印象は別にして、お互い甘えているわけではありません。世界に先がけた高齢社会となりつつある日本では、親子の付き 合いはかつてに比べてきわめて長く、お互い成人として40年、50年に及ぶことも珍しくありません。 また、社会全体が経済的に豊かになり、子育て、買い物、旅行、スポーツ、料理などに一緒にかかわり、楽しむ機会にはこと欠きません。これからの親子には依存関係にとどまらない、新しい家族関係の可能性が秘められており、２世帯交居はそうした新しい家族関係の舞台となるものです。
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