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居住性を高める窓・太陽光発電のポイント

2017年9月16日「土曜日」更新の日記

2017-09-16の日記のIMAGE
居住性に関しては、今後もっとも重要となるのが「暑さ」への対応でしょう。  というのは、日本の家は技術が進んで断熱性が高くなっていますから、北海道などの寒冷地でもなければ、冬はなかなか過ごしやすくなっているのです。  ところが、断熱性能がよいということは魔法瓶の仕組みと同じことで、家が暖まったら冷めにくいということでもあります。冬場はよくても、夏場に室内の温度が上がりっぱなしではたまりません。  そんなわけで、夏場で日没など日の陰りがあったときに、いかに部屋の温度を下げるかが居住性を決めるといっても過言ではないのです。   もっとも基本的な対策としては、家の風通しをよくして、空気が循環できるようにすること。  それには、窓を1部屋に2か所はとりたいところです。理想は向かい合わせ平行に窓を配置することですが、それが難しければ直角に配置するのでもいいでしょう。とにかく、1か所よりは 2か所、窓を設置して、風の通り道をつくることです。  このとき、考えておかなくてはならないのが、家具の配置について。窓を2か所つくるとなると、壁の面積が減ってしまいますから、どうしても家具が置きにくくなってしまうのです。  前の項でお話しした造作収納であれば、どこに窓をつけようが問題ありませんので、そういう意味でもおすすめなのですが、やはりインテリアとして家具を置きたいという人もいるでしょう。   その場合は、窓の大きさや設置する場所にひと工夫が必要です。  たとえば、片方の窓は掃き出し窓にするが、もう片方の窓は壁の高い位置のみに付けるというパターン。これなら、掃き出し窓側は見晴らしがよく、もう一方の窓の下には家具を置けます。  1メートル80センチの高さの家具を置きたい場合も、その上に窓を付ければ通風は犠牲になりません。高い位置に窓があるので、液晶テレビを置いても反射しにくく、明かり取りとしても不都合なく使えます。  あるいは、ひとつの面の壁に2か所、窓をとるという方法もあります。高い位置と低い位置に窓を設けることで、1面であっても風の通り道が生まれます。残りの3面を壁にしておけば、家具も置き放題。後々のレイアウト変更にも頭を悩ませることはありません。   窓は大きければいいというものではなく、あちこち掃き出し窓ばかりにしてしまうと、かえって居住性が悪くなってしまうものです。どこにどんな大きさの窓を付ければ風の通り道がうまくつくられるか、設計士とよく相談してください。

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