ローンが組めないと言われてしまったら？
2017年9月30日「土曜日」更新の日記
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- 銀行のローン審査といえば、なかなか侮れないものがあります。
一番困るのは、最初に下りるという話だったのがご破算になって、最終的に下りなくなってしまうケース。
審査段階でダメと言われるのはまだマシで、担当者から「大丈夫です」と言われて土地購入の契約をしたのに、あとになって「ダメでした」と言われると、お客さんのほうは精神的にも経済的にもかなり辛い状況に立たされることになります。
こうなると、多少金利は高くなりますが、ほかの銀行に乗り換えるという必要が出てきます。
30年、3000万円の借り入れであれば、金利が0.数パーセント違うだけで数百万円の違いになりますから、かなり大きいでしょう。
なぜ銀行が融資しないか、本当のところは不明ですが、よくあるケースとしては、旗竿地の通路の不法占拠の可能性が問題視されるということがあります。
旗竿地とは、敷地に入っていくのに細い通路を通らなければいけないような土地のこと。土地の形状が竿の付いた旗に似ていることから、旗竿地と呼びます。
昔の造成地などでは、この通路を何軒かで共有していることがあります。それぞれ通行権の設定をしているわけですが、ここで問題になるのがほかの共有者の動向なのです。
たとえば、通路を共有している人が、通路に張り出すような形で不法に小屋を建て、通路を占拠したとします。そうすると、この土地は資産価値がグンと下がってしまう。それでは銀行も担保として認められないため、審査が下りないというケースです。
実際には、みんなで通路を使っているのですから、「そんなことする人はおらんやろ！」と思いますが、融資は銀行という民間同士での取り決めですから、現実にそうした人がわずかながらでもいるかぎり、極力リスクを排除しようとします。その結果、融資が不可能になるのです。
私どものお客さんの場合、銀行から「通路を共有している人に、何も建てないという実印入りの確約書をもらってきてほしい」と言われた人がいました。それで、お客さんが困り果てているのを見兼ねて、担当者で営業責任者でもあった弟が一緒に行って土下座して頼んだこともあります。
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