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その家でどんな生活をしたいのか?

2017年11月15日「水曜日」更新の日記

2017-11-15の日記のIMAGE
『新居で休日を過ごしている自分を、イメージしてみる』どうして家がほしいのかという動機づけがはっきりしていれば、そこにプランや資金計画が付随してきます。プラン、すなわち青写真を描くにあたって、大切なのは、「そこでどんな生活をしたいのか」というイメージです。どんな生活をイメージしているかによって、間取りも仕様も変わってきます。私はいつも、「自分が理想だと思っている休日の過ごし方を、具体的に想定してみてください」と、アドバイスしています。たとえば、日曜日の朝。8時ごろに起きて子どもを散歩に連れていく。だとすれば、家の近くに小川が流れ、遊歩道が整備されている。あるいは樹木が生い茂った自然公園があるような環境が望まれるはずです。あなたと子どもが散歩している間に、奥さんは朝食を用意します。では、「その朝食をどんな感じで食べるのか?」とイメージする。テレビを見ながらなのか?庭に咲いた季節の花を眺めながらなのか?それによって、ダイニングキッチンの仕様が変わってきます。朝食を終えると、あなたはゴロゴロしていたいのか?あるいは子どもと一緒に芝生の庭で遊びたいのか?そこにはブランコがあって、子犬がいて、男の子ならキャッチボールくらいできて……、となれば庭の作り方も青写真の大切な要因のひとつになってくるはずです。お昼ご飯を食べ終えたなら、クルマに乗ってみんなで買い物に出かけます。買い物はその日の分だけなのか、あるいは1週間分まとめ買いするのか?共稼ぎのカップルならまとめ買いの機会が多いかもしれませんよね。まとめ買いの必要性があるのなら、クルマを停める駐車場と台所の勝手口との距離がなるべく短いほうが効率が良くて、奥さんは楽なはず。その希望をかなえる設計が必要になってきます。ささいなことだと思われるかもしれませんが、日常生活というのはささいなことの積み重ね。それを軽視すると、あとで「ああ、こうしとけばよかった」ってことになるはずです。奥さんにとって、洗濯は日常生活の一部です。食事の準備をしながら洗濯もするのなら、キッチンの隣に洗濯機を設置する脱衣所があったほうがいいわけですし、午後、雨が降ることが分かっていても洗濯せざるを得ない共稼ぎの家庭なら、お風呂に乾燥機の設置が望まれます。あるいは、花粉症の症状を持つ家族がいれば、同じく乾燥機の設置が必須のはずですし、洗濯物を干すための独立したスペース、たとえばサンルームをつくっておきたいとイメージする方もいるはずです。お分かりのように、イメージングをするのは夫だけでは不十分。奥さんにも細かくイメージングしてもらい、それを最大限反映した家づくりを心がけることです。一般的に、夫より妻のほうが家で過ごす時間は多いわけですから。

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