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共働き世帯の住宅設備

2018年1月9日「火曜日」更新の日記

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 女性の社会進出の増加に伴って、増えているのが共働きの家庭です。右肩上がりの収入が期待できないこれからの時代を考えると、共働きがライフスタイルの主流になっていくと考えられます。  そうした共働き世帯で、一番の問題となるのは家事の省力化でしょう。省力化には、2つの面からのアプローチがあります。  1つがキッチンや洗面所、浴室といった水回りの動線です。キッチンを中心に近接して配置することで、移動の距離をできるだけ少なくすることが重要です。  勝手口をつけ、キッチンから直接出入りできるようにするのも省力化につながります。その際、外履き用の履物を置くスベースを家の内側に設置することを忘れないでください。外側に置くのでは雨に濡れることになり、その場合はいちいち玄関まで回らなければ外に出ることができなくなってしまいます。  もう1つは、住宅設備機器の充実です。キッチンからお風呂の湯量や温度をフルオートで給湯できる設備や食器洗い乾燥機は、かなり一般的になってきました。加えて、浴室乾燥機も設備することをおすすめします。  当然ですが、雨の口には洗濯物は家の中に干すことになります。1日くらいならいいかもしれませんが、それが梅雨時のように連日ともなると干し場所に困ることになります。また朝方は哨れていたのに午後から天候が崩れた場合でも、洗濯物は取り込めません。  その点、浴室乾燥機を設置すれば、そうした悩みは解決されるほか、浴室での温度差によるヒートショックを防ぐ効果も期待できます。  また、安全神話が崩れつつある現在の日本では、防犯を意識して住まいづくりを進めることも重要です。家を留守にすることが多くなる共働き世帯では、その重要性がさらに高くなります。  例えば、ピッキングによる空き巣犯罪の増加。最近、新聞やテレビでも報道されているように、縦穴シリンダーの玄関キーは簡単にピッキングされてしまいます。インターネットをのぞけば、ピッキング用の道具が公然と売られ、大手鍵メーカーも簡単にピッキングされる事実を認めているくらいです。 住まいを空き巣の被害から防ぐ第1のポイントは、空き巣に狙われない家づくりを進めることです。  ある調査団体が空き巣の被害にあった複数の住宅を調べたところ、そこには建物のレイアウト等で共通の傾向があることがわかりました。塀が高かったり大きな植栽があって、それが犯行の目隠しになったり忍び込む際の足場になっていたのです。ターゲットにならないために、こうしたレイアウトは避けたいところです。  家の侵入を試みられたときの抵抗力も、重要なポイントです。簡単にピッキングを許さない玄関キーや窓など開口部のしっかりした備えが必要になります。  これは、犯罪者の心理を考えればわかります。いかに早く侵入を済ませるかが、捕まらないためのポイントになるからです。10分かかっても侵入できなければ、大半の空き巣が犯罪をあきらめるそうです。  それでも侵入されてしまうケースもあるので、最近はホームセキュリティシステムを備える住宅が増えてきました。  当社の「カトラン」でも、オプション(オーダーエントリーシステム)で暗証番号で開くキーレスキーやホームセキュリティシステムを用意しています。家屋への侵入や火災、ガスもれに対するセンサーを備え、万一そうした事態が発生した場合には、指定の連絡先(携帯電話等)にすぐ知らせが入るシステムになっています。  安心して暮らすための防犯対策も、快適な住まいづくりの大切な要素です。今後は、住宅の性能の1つとして留意する必要があるでしょう。

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