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こんなところに手すりを

2018年1月26日「金曜日」更新の日記

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 手すりといえば階段手すり。階段でのつまずき、踏み外しによる転倒や転落防止には、なくてはならないものです。どこの家でも階段は、家中で1番危険なところだからと、手すりへの配慮をしています。ほかにも浴室、トイレ、玄関まわり(各項参照)に手すり を取りつけると安心ですが、意外と忘れてしまうのが廊下の手すりです。  家の中でそれぞれの部屋(部分)は独立して、その機能を持っています。そして廊下はそれらをつなぐ、いわば家の中の幹線道路です。どんなに各部屋の条件が整っていても、そこに自由に安全に行くことができなければ、役に立ちません。  しかし現実には、日本の住宅は3尺(約90センチ、柱の芯から芯まで)を基本寸法としてつくられていますので、廊下の内法幅は75~80センチになります。車いすはやっと通りますが、角を曲がるのには骨がおれます。両側に手すりを取り付ける場合にも少しきゅうくつでしょう。  部屋の入口の扉が廊下側に開くと、そこが通りにくく、関所になってしまうことがあります。新築しようとするときはもちろんのこと、増改築を計画するときは廊下の幅だけでなく、そこでの身体の動きも考えておきます。  半身にまひがあったり、姿勢が不安定で転倒しやすい(パーキンソン病など)ときには、両側に手すりがあると安心です。しかし、誰でもが両側に手すりが必要になるとは限りません。一般には必要に応じて要所に取り付けられるよう、壁の下地を補強してしっかりしたものにしておきます。  また、廊下から各部屋へ入る敷居の小さな段差(1.5~3センチ)に、つま先が当たってしまうと、たいへん危険です。三角形の段差解消用の部材も市販されています。段差のあるところに取り付けて、つまずく心配をなくしておきます。  夜間、部屋を出たとき廊下の明かりがすぐ点灯できますか。スイッチが出入口の近くにないと、暗闇で手探りの状態になります。工事をしなくても、廊下にコンセントがあれば差し込むだけで常夜灯の役目をする灯具や、センサーが感知して足元を照らすもの、充電式で停電時に自動的に点灯する保安灯など、便利なものがあります。  自分の家の中、安全に1人でどこにでも移動できることが基本です。

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