へやみけ

トップ > 平成30年2月> 20日

家づくりも健康あってこそ

2018年2月20日「火曜日」更新の日記

2018-02-20の日記のIMAGE
 健康にいい家を建てよう! そういうコンセプトが当たり前に叫ばれるようになったのはいつの頃からでしょうか。  家を新築したのはいいが、いざ住み始めてみると、家族が目の痛みや頭痛、吐き気などを訴え、健康を害してせっかくの新居に住むことができなくなる。こんなシックハウス症候群が社会問題になったのは、まだ最近のことでしょう。こうなってしまっては、新居も夢を実現するどころか、一体何のために家を建てたのかわからなくなってしまいます。  合板や壁紙の接着剤に使われるホルムアルデヒド、その他建材に含まれるトルエン、キシレンなどの揮発性の有機化合物、断熱材中のアスベスト等々、家の中には、私たちの健康を害する有害物質が数多く存在します。  あなたの夢を実現する家を建てるには、まず家族が健康に暮らせる家づくりを目指すことが一番に優先されるべきです。  ところが、「健康にいい家」と一口に言っても、それはさまざまな意味が含まれています。単に、ホルムアルデヒドなどの有害物質を使わないというだけではなく、家の素材や工法などの問題も大きくかかわってくるのです。  例えば、マンションの壁紙の内側に湿気がたまり、それが大量のカビを発生させ、住んでいる人の健康を害するというトラブルが多発し、世を騒がせたのは記憶に新しいところです。  この問題の解決方法の一つに、断熱材をマンションの謳体の外側に張る(外断熱)工法があります。ただし、外側に張る仕上げ材に適切なものが少なく、コスト高です。  また、床や建具を塗装するペイント類には、多量の有機溶剤が含まれます。最近の家は、昔の家に比べて高気密にできていますから、入居前後には意識的に窓を開けて換気をよくしないと、ペンキなどに含まれる有機溶剤による中毒になりかねません。  逆に排気ガスなどが多い大通りに面した家などでは、今度は窓を開けることで、かえって室内の空気を悪くしてしまうことも考えられます。そうした家では、高気密にして、室内に健康的な建材を用い、家の中の空気を人工的にコントロールする必要が出てくるでしょう。  このような考え方は、当社で扱っている「フィンランド住宅」の考え方です。  要するに、自分の住む周辺の環境、建材、工法、日当たり、家族の身体など、健康に作用するすべてを考慮して計画する必要があるのです。そうしないと、「健康にいい家」の実現は困難です。

このページの先頭へ