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住宅管理における女性の役割とは?

2018年3月14日「水曜日」更新の日記

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 オクタビア・ヒルから住宅管理へと話を進めてきたが、ここで女性と住宅竹理についてふれておきたい。 この住宅改善住宅管理を援助するシーンで女性の占める役割が大きいからである。  他の西欧諸国と同じように職業婦人としての社会参加はイギリスでも非常に進んでいる。 看護婦、保健婦は当然だが、ケースワーカー、ソーシャルルワーカーなどの職業でも女性の活躍はめざましい。  フランスでは入院患者が退院するときには、社会保健婦が退院患者の自宅を見て、退院後の療養が十分できる状態かどうかを調べるのも女性の仕事。 保健と住宅改善の仕事を一体化させた職業になっている。  また日本にはこういう制度はないが、家事指導員(ホームターカー)は女性の仕事である。家庭を訪問して、料理や家の管理の仕方を教えたりする。   コミュニティーワーカーという名称は日本でもときどき聞かれるようになったが、これは地域住民の要求を聞き、それをまとめて自治体と交渉したり、住民参加を組織したりする仕事である。 この仕事も男性よりは女性のほうが多いようだ。  中国にはあらゆるところに居民委員会というものがある。 これは行政の末端機関であると同時に、一種の住民組織で、その地域に住む退職した老人が中心になっているが、女性の集団であることが多い。 何をするかというと、地域の治安に注意する、住民間のもめごとの仲裁、衛生のために住民を組織して草むしりや清掃をする、計画出産の相談にのる、婦人学級の開催、青少年教育、共働き家庭の子どもの世話をする、社会福祉、などとなっている。 学校から帰っきた子どもに対し、昔、音楽を教えていた先生は音楽を、数学の先生だった人は数学を教える。 一種の塾のようなものだ。 年金は現役時代の7割をもらっているから、地域へは無料サービスできる。 それが生き甲斐にもなっている。 このように、世界各地で住宅やその環境をよくしようとして働いたりボランティアで活動している女性たちがいて、居住地の管理に重要な役剖を占めている。

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