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あえて不満点を聞き出そう

2018年3月20日「火曜日」更新の日記

2018-03-20の日記のIMAGE
 プランを検討するなどして「このメーカーがいいかもしれない」と思ったら、営業マンにモデルハウスだけでなく施工した実例を見せて欲しいと頼んでみることです。この段階ではすでに、「あなたの予算ならこの程度の家が建てられますよ」という話が交わされているはずですから、それと同じ程度の規模とグレードの家を見せてもらいましよう。それも、建築中とか新築直後の空き家ではなく、実際に住んでいる人の話が聞きたい旨を申し出ます。不特定多数の人に見せるために建てられたモデルハウスとは追って。家具やインテリアなども住んでいる人の好みやセンスでまとめられていますから、そのへんを加味して見る必要はあります。しかし、建物全体の印象や細かい部分の仕様などに、そのメーカーの特長が表われるもので、おおいに参考になると思います。訪問する前に、チェックしておきたい箇所をまとめてメモして行くようにしましよう。さて、家の印象を確かめることも大切ですが、もっと大切なことは、住んでいる人の経験談や感想を聞いてみることです。そんな話から案外、そのメーカーの考え方や長所・短所が見えてくるものです。もっとも、見ず知らずの人に住まいを見せてもいいというくらいいいですから、ほとんどのケースが「心から満足していますよ」とか「とてもよくやっていただいて感謝しています」といった肯定的な話だろうとは思いますよ。メーカーにしたって満足してくれているお客さんしか紹介しませんし、トラブっているお客さんの話なんて聞けるはずがないですからね。そうではあっても、あえて不満な点を聞いてみる。これが大切なんです。満足して住んではいても「ここはこうしたほうがよかった」「廊下の幅がチョット狭かったかしら…」など、不満のひとつやふたつは必ずあるはずです。しかし、全体的に満足している人にとっては「強いて言えばそんなところですかね。でも、気になるようなことではありません」ということになるのでしょう。チェックのしどころは、ここ!その人にとっては気にならないことでも、もしかするとあなたにとっては不安な材料たり得るかもしれません。重大な欠点につながるのかもしれません。問題は、こうした一見ささいな事柄に対してメーカー側がどう対処するかにあります。施主のそんな不満点にメーカーはどんな対応をしたのか、住んでいる人に直接聞いてもわからなければ「先ほどこんな話を聞きましたが、お宅ではそうした不満点をどう考えて、どう対処したのでしょうか」と率直に聞いてみることです。ちゃんとしたメーカーなら納得のいくような答えが返ってくるはずで、いいかげんに話をそらすようならそのメーカー、あるいは営業マンは減点です。信頼できるメーカーや営業マンは、ほんの小さな不満でもそのまま聞き流すようなことはありません。そしてもうひとつ、忘れてならないのは、住んでからのアフターメンテナンスについて満足しているかどうかも、必ず確かめておきたいもの。網戸がスムーズに開けられないとか浴室の水はけが悪いとか、住んでからあとには必ずどこかに不都合が生じるものです。そんな時に、連絡をしたらすぐに担当の人がかけつけてくれてきちんと対処してくれたかどうか、これはメーカーの企業姿勢を端的に表わします。忘れずにチェックしましょう。

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