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候補を絞って見学しないこと

2018年3月26日「月曜日」更新の日記

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 モデルハウスは、建てたい家のイメージづくりに大いに役立ちます。見れば楽しいし、思う存分夢をふくらませて欲しいと思います。ただし、この場合も資料請求と同じで、見るのはタダとばかり欲ばってたくさんのメーカーのたくさんのモデルハウスを見ようとすると、時間や労力をかけた割りには成果が上がらないどころか、整理し切れずにゴチャゴチヤになってしまって混乱するのが落ちです。時間がたっぷりあって、とにかく目を肥やすためにできるだけたくさん見たいという人なら、それもいいでしょう。しかし、たいていの場合は、時間もお金も余裕がないけど見切り発車、という人のほうが多いはず。とくにハウスメーカーに依頼する人の大半は、比較的短期間で建てられるということをメーカーのメリットのひとつにあげているほどです。となればやはり、何事も効串よく合理的に事を運んだほうがいいに決まっています。そこで、ポイントをお教えしましよう。まず、これはと思うメーカーからプラン集をもらいます。それらをもとに、自分の敷地の広さだとどの程度の家が建つのか、見当をつけてみてください。この場合、そのプランが自分たちの敷地に当てはまるのかとか、日当りはどうかなど、詳細について悩む必要はありません。ここでは、プラン集を見て、自分たちはこの程度のボリュームの家、この程度の間取りが欲しいということがわかればいいのです。そして、建物のイメージが合うか合わないか、使いやすそうな間取りになっているかどうか、インテリアやカラーコーディネイトのセンスはどうかなど、必要と思う項目をあげて各社のプランを比較検討してみてください。こうして2~3社か、多くても3~4社に絞ってからモデルハウスを見学すれば、あれもこれもと欲ばって見るより効率がいいし楽ではないでしょうか。さらに、たとえば気に入ったメーカーを2~3社に絞ったら、モデルハウスは一箇所の展示場だけでなく、ほかの地域のものも見ておくといいと思います。同じメーカーでも、それぞれの地域特性を考慮したモデルハウスを展示しているところもあり、比べてみるのも面白いし参考になるかもしれません。そんな余裕も、候補のメーカーを絞ればこそできるのです。念のためつけ加えておきたいのは、見学に際してはあらかじめ、自分たちがどんな家に住みたいのか、だいたいの希望を整理してから出かけると心理的に余裕が持てるので楽ですよ。そうでないと、営業マンのペースに引き込まれてしまうかもしれません。なにしろ相手は営業のプロですからね。私の経験から言っても、モデルハウスに見えるお客さんはすべて潜在顧客層であるとみなして、なんとか商談に持ち込みたい、なんとかうちで建てていただきたいものと、正直なところそう思います。だからといって、しつこくまとわりつくようなことはしません。話をすればわかりますよ。「このお客さんは、うちで建てる気はないな」とか「建てるのはだいぶ先のことだな」とかね。しかし、そうは言っても本当のところは、今建てる気のない人をその気にさせる、あるいはうちで建てる予定ではない人の気を変えさせる……」ことが営業マンの仕事ですから。何食わぬ顔をしていても、本当はてぐすねひいて待っているんですよ。ですから、見学するほうも情報を収集して自分たちの希望を整理して、心理的に余裕を持って出かけたほうがいい。そして、数を絞ってじっくり見て回ることです。

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