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見せるためのモデルハウス仕様

2018年3月30日「金曜日」更新の日記

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 モデルウスを見て、大いに夢をふくらませて楽しい気分に浸る時期があったほうがいいと、私は思います。なぜなら、家づくりというのは本来、楽しいものであるべきだと思うからです。できるできないは別として、これから建てようとするわが家に思いをはせながら大いに夢を見て、イメージをふくらませて欲しいと思うのです。しかし、それはごく初期の段階に限ります。やはり、夢と現実は違いますから…。実際には、敷地条件や予算などにはばまれて思うように夢が実現しないものではあります。だからといって、見た夢やふくらんだイメージが無駄になることはありません。どこかに必ずいかされるものですから。さて現実に戻ったら、モデルハウスで必ず聞いていただきたいのが建築費用について。あなたが40坪ぐらいの家を建てようと思うなら、「お宅で40坪の家を建てるとするといくらぐらいかかるの?」と聞いてみてください。「だいたい坪一助~50万円ですね」と坪単価で答えてくれると思いますが、「そうすると1800万~2000万円用意すればいいんだ」と単純に考えてはいけません。この場合の坪単価はあくまで本体にかかる費用で、そのほかの付帯工事費や諸々の費用を加算するとその1.3~1.4倍はかかります。そのへんも考えながら、予算の見当をつけます。そして次に、そのモデルハウスの建築面積と建築費用を聞くことも忘れずに。「こんなに広くてぜいたくな造りなんだから、さぞ高いんだろうな」と思えば、それが正解です。なにしろ、モデルハウスというのは見せるため、しかもここまでできるんだということを示すために設備や仕上げなど、最上級の仕様が盛り込まれています。ご存知とは思いますが、一般にメーカー住宅では標準仕様とオプションとが用意されていて。モデルハウスではオプションがふんだんに採用されていると考えていいでしょう。だから、値段を聞く場合には「この仕様だといくらするの?」と確認すべきなんですね。あるいは、設備や仕上げについてどれが標準仕様に含まれているか、聞いてみてください。そして、坪単価に何がどこまで含まれているのかも確認することです。そうすれば、ぜいたくに造られたモデルハウスの仕様がそのままわが家にも…なんて期待することもないと思うのですがそれに、「サービス期間中につき特別価格・坪〇〇万円で販売中!」なんていう宣に飛びついて、あとで泣きを見るなどという失敗もせずにすみます。建築の価格にもいわゆる相場があり、そうは安くならないはずです。坪単価を下げた分、オプションの比率を多くしてそこでもうければいいじゃないか、というのがメーカー側の考え(全部が全部とは言いませ…)。正直言って、そもそもオプションなどというのは極端な言い方をすれば利潤を上げるために生まれたものなんですよ。必要なら、標準仕様としてグレード別に価格を提示すればいいのに、それをしないんですからね。一般の人は、モデルハウスを見れば当然、同じ設備や仕上げで家が建てられると思ってしまいますが、さにあらず。安い、安いといっても、やはりそれなりの価格に落ちつくんですから、くれぐれも安値につられないように。安かろう悪かろうでは、せっかくの家づくりもだいなしではありませんか。最新の設備や最高級のグレードを採用したモデル(ウス仕様に惑わされずに、標準仕様には何が含まれるのかぐらいはチェックしておくべきだと思います。

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