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エコハウスは住宅先進国の常識

2018年4月2日「月曜日」更新の日記

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 子孫に贈りたい宝物としてもっとも良い家、それはエコハウスである。ではエコハウスとはどんな家なのか。ひとことで言えば「自然界にある素材を極力多く取り入れた材料を使用し、結露対策や省エネルギー対策を図り、メンテナンスがしやすく、中古住宅としても価値のある家」となる。  くわしく説明すると、まず、①構造躯体が長持ちするものであること。つまり必要な耐震性能をそなえ、初期性能を維持するために、断熱、気密、換気、暖房計画がきちんとなされていて、結露を防止するつくりになっていること。  つぎに、②素材については製造、施工、居住段階から解体、廃棄にいたるまでトータルに考え、健康・環境のことを配慮したものを使っていること。  ・長命住宅になるよう配慮されていること。つまりメンテナンスがしやすく、年月とともにアンティーク効果が得られるつくりにしてあること。  そして、④これら①~③を前提として中古住宅流通の対象となること、すなわち中古住宅流通性能を考えた設計がなされていること。  中古住宅としての価値が高ければ、住宅は短命に終わらず長命住宅となるはずだ。これらを総括してエコハウスと私は定義する。  なにも難しいことをいっているのではない。住宅建築の本来あるべき原理原則をそなえているのがエコハウスなのだ。その証拠に住宅先進国では、これらの条件は住宅建築の常識となっ ている。  エコハウスについてもう少し理解を深めるために、自然との共生という視点から説明してみよう。  エコハウスの一つの考え方は自然と共生することだ。この自然と共生する住宅を考える場合、大きく分けて3つの視点が必要になってくる。1つめは自然の力を借りて家をつくるという視点。3つめが自然の威力に負けない家づくりという視点だ。たんなる暑さ寒さに耐える だけの自然住宅を意味するものではない。  1つめの「自然の力を借りる」家づくりというのは、太陽の光や熱を借りるエネルギー利用、風の力を借りるエネルギー利用、森林の力を借りる木材の利用、天の恵みを借りる雨水の利用、そしてバクテリアによる水質浄化や汚染・生ゴミなどの分解、さらには植物による室内空気の浄化などがあげられる。  2つめの「自然の威力に負けない」家づくりというのは、地震や台風から家や人を守る住宅。さらには、温度や湿度の変化に対応し、住む人が健康に生活できる住宅と考えられる。

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