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浴室を考える

2018年5月6日「日曜日」更新の日記

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 浴槽の素材は、木、タイルなど従来のものと、ほうろう、ステンレス、強化プラスチック(FRP、通称ポリバス)、人工大理石などがあります。 強化プラスチックや人工大理石の特徴は軽いことで、ほうろうにくらべ、重さは3分の1です。  新素材のなかでおすすめしたいのが、人工大理石の風呂です。色、模様などが多彩ですし、大理石のもつリッチなふんいきは貴重です。だ円形、長方形など、浴槽の大きさも各種あり、既製品でそろっています。値段は、ほうろうや強化プラスチックより高めです。  設置方法には、床置き型、半埋め込み型などがあります。床置き型は、浴室の床を平らに仕上げてから浴槽をおくだけ、古くなっても浴槽の交換がかんたんです。  半埋め込み型は、浴槽の2分の1くらいを埋め込む方法で、ほとんどの浴槽はこの形になっています。  ユニットタイプは、ホテルやマンション用に開発されましたが、コンパクトな機能性が受けて、一般家庭でも使われるようになりました。ユニットバスには3種類あり、フルユニットは床、壁、天井、浴槽が一体化していて、窓をつけることもできます。ハーフユニットは腰高までの壁、床を一体化したもので、上部の壁はまったく自由になります。フロアユニットは床面と浴槽が一体化、壁、天井は好みのコーディネートができます。現在では、フルユニットが主流で、軽いため2階の風呂場も可能になりました。  一戸建ての場合、ふつうは1階に半埋め込み型、2階に床置き型をすえつけます。しかし、私は2階の浴室にユニットバスを入れるときも、かならず1階用の半埋め込み型にします。床置き型は床からの高さがあり、子どもやお年寄りは浴槽をまたぐのに高いので、はいりにくいからです。その点、半埋め込み型なら、楽に出はいりできます。 ただし、浴室のま下の部屋の天井は低くなります。  浴室が狭すぎるのは息苦しいものですが、広いからといって快適とはいえません。湯舟につかっているときはいいのですが、洗い場に出たとたんに、寒くてからだを洗うどころではない、ということがあるからです。  建売住宅に多く見られるのが、0.75坪の浴室です。タタミの数にして1畳半、浴室の狭さの限度です。2畳か、2畳半とれれば理想的です。 そして、広さに応じた浴槽のサイズと、洗い場のスペースとのバランスをいっしょに考えることがたいせつです。  日本人は足をのばして、肩まで湯舟につかっていたいので、洋バスよりも、和洋折衷タイプが好まれます。幅120~140センチ、奥行き75~80センチくらいあればじゅうぶんです。  浴室は多量の湯気が出るので、湿気をスムーズに排出させるために、開口部は2ヵ所必要です。 つまり給気は下部から、排気は天井近くの上部にすると、空気の通りがよく、浴室の寿命をのばすことになります。  1ヵ所しかとれない場合は、たて長のルーバー窓(ブラインド型で羽根ガラスの開閉ができる)が効果的です。窓があっても、換気扇をかならずつけます。浴室の換気扇は一晩中つけっぱなしにしておくと、浴室に湿気がこもりません。

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