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快適なトイレとは

2018年5月9日「水曜日」更新の日記

2018-05-09の日記のIMAGE
 しばらく前までは、大きな家でもトイレの広さは0.75畳でした。しかし、最近は1畳分の広さが主流で、1.5畳のものもふえています。  1畳分あると、1日の行動のなかにトイレタイムというくつろぎの時間が出てきます。さらに1.5畳あれば、便器のわきに奥行きの浅いカウンターをつけ、手洗い器を埋めこみ、身づくろいや化粧直しができるパウダールームに変身します。  0.75畳では、手洗いが設けられないため、ロータンクの上を利用します。たしかに水とスペースの節約にはなりますが、小さくて高い位置にあるため使いづらく、水はねが壁や床に飛び、しまつがやっかいです。その点、1畳分あれば、小さな手洗い器を別につけられますから、水はねの心配は解決します。この手洗い器はきちんと壁から出ているものがよく、壁埋め込み型は奥行きが小さくて、左右に壁がせりだしてくる感じなので、おすすめできません。  以前、私も所属している「女性建築技術者の会」で、サニタリーに関するアンケートをしたことがあります。そのなかで男性に「洋式便器で小便をするのは不都合ですか」を間いましたら、59パーセントが便座の上げ下げ、高さが低すぎる、使用音、こぼし、はねかえりなどで不便を感じている、という回答をえました。また、朝のトイレラッシュ時には、外へいったり、浴室で用をたすという回答が16パーセントもありました。自宅に小便器を設置したい、が20パーセント。  できれば、昔の日本の住宅のように、アサガオ(小便器)をつけたほうがよさそうです。1.5畳あれば、それが可能です。  外開きのドアは、安全性の面からもよいのです。 トイレで突然、気分がわるくなって倒れたりした場合、内開きでは倒れた人にぶつかって、ドアが開きません。高齢者ばかりでなく、働きざかりのご主人が倒れることもあります。また、デパートのトイレで、内開きドアの内と外で子どもと母親があかないドアを境に、おろおろしている光景を見ることもあります。子どもがドアのそばから、なかなかはなれないのです。  家庭では、スペースさえとれれば、ほんとうは日本古来からある引き違い戸を使いたいものです。

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