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トップライトの採光効果

2018年5月13日「日曜日」更新の日記

2018-05-13の日記のIMAGE
 住宅が立てこんでいる地域では、家のなかに日の光をどうとり入れるかが問題です。隣と接近しすぎているため、窓が大きくとれない、南側がふさがっていて、光がじゅうぶんはいってこないというケースは今後もふえる傾向にあります。  座間市の渡辺ひかりさんは、短大生から小学生までの4人の子どもの母親。さんさんと日の当たる2階の子ども部屋は、全員学校にいって留守。それなのに、1階の台所と居間で日中から電気をつけてすごしていました。家の建て替えにあたって、2階の光を1階にもっていきたい、というひかりさんの相談でできたのが、逆転のプランです。  ふつうの間取りの家の1階と2階を、ひっくりかえしたのです。1階に子ども部屋と寝室をつくり、2階にキッチン、食堂、リビング、家事室。 シンクの向こうは道路で、いままでのキッチンの窓は、あけると道ゆく人と目があってしまうので、あかずの窓でした。いまは、上から見おろすかたちなので、道ゆく人を眺めながらの作業です。  収納が優先か、窓が優先か、これにはいつも悩まされます。とくに洗面室は脱衣室も兼ねるために、三方ふさがりになりがちです。おまけに残りの一面は、収納と鏡をもってこなければならず、窓がとりにくいのが現状です。ここで活躍するのがトップライト、すなわち天窓です。また、窓はとれても、隣の家の窓とぶつかって、透明なガラスにできない場合にも効果的です。  実用面だけでなく、寝室にトップライトをつけて、ベッドに横になりながら星空を眺める楽しさとか、食卓の真上につけて、青空の下で食事するさわやかさ、などを味わうこともできます。  トップライトは、建築基準法でふつうの窓の3倍の明るさであると認められています。光がはいるということは、熱もはいるということになりますから、かならず北側に取りつけます。  ガラスは透明な二重ガラスにすると、断熱効果があり、冬期には結露防止に役立ちます。また、夏のあいだの直射日光を防ぐために。トップライトにはブラインドやロールカーテンを設置し、日光の量を調節することも必要です。  従来のトップライトは、ハメゴロシ窓といって屋根の一部にガラスをはめこむもので、開閉できないのが悩みです。掃除のことを考えて、窓伝いに足場の確保をしっかりとることがたいせつです。  足場がとれない場合におすすめするのが、市販されている回転式のトップライトです。窓ガラスがくるりと回転できるので、室内から掃除することができます。暑い日はあけて、風を通すこともできます。高いところにすえつけるものですから、電動式のものがよいでしょう。

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