採光のためのこんな工夫
2018年5月14日「月曜日」更新の日記
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- 開口部は大きく、多くとればいい、というわけではありません。窓が大きいと壁が少なくなり、構造的に弱くなるし、家具をおく場所がなくなり、冷暖房の効果も減少します。壁と窓は、バランスよくとることがたいせつです。
また、都市部などの住宅密集地では、隣家や外を通る人の視線も気にしなければなりません。その点ですぐれているのがトップライトですが、そのほかに、家に光をとり入れる建材として、ガラス瓦とガラスブロックがあります。
ガラス瓦は、日本家屋の屋根に多い粘土瓦の一部をガラスにしたものです。太陽の光線をよく通し、熱に強く、しかも雨は通しません。窓のとれない部分や、北側の採光に適しています。
ガラスブロックは、窓のように開閉はしなくてもいいけれど、光あふれるおしゃれな空間がほしいときに、構造体として、外壁や、廊下とリビングの間仕切り壁、階段の踊り場などに使用します。
内部が真空なので、意外に断熱効果があります。
外からの目をさえぎって、採光する工夫もできます。たとえば、たて長のルーバー窓の下の部分を曇りガラスにし、上部だけを透きガラスにすると、天窓のような効果がえられます。
道路に面した台所の窓なら、ブラインド内蔵のサッシにします。ふつうのブラインドの掃除はたいへんですが、2枚のガラスの内側にブラインドがはいっているので、汚れてもガラスをふくだけですみます。羽根の角度を調節することで、採光も、外の景色を見ることもでき、さらにまた、人の目をさえぎることもできます。
自然採光がむずかしいときは、照明で補う必要があります。この場合、夜の照明とはちがう考え方をしたほうがいいようです。昼間の照明は、なるべく全体に、均一にして、自然光らしく見せるようにします。
たとえば、窓からの光がたりなければ、窓の上部にライトをつけます。トップライト風の光にしたい場合は、ライトを天井に埋めこむか、天井に直付けします。ペンダント型のライトは、天井部分が暗くなるし、昼間はわびしい感じがします。
マンションなら、玄関に鏡をつけます。照明が倍になって明るくなり、狭いところが広く見えます。
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