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自然にこだわる家と庭

2018年5月16日「水曜日」更新の日記

2018-05-16の日記のIMAGE
 近ごろの夏の都市部では、ヒートアイランド現象によって、高温化が加速しています。クーラーなしではすごせない日もあります。しかし、これ以上環境を悪化させないために、機械にたよるのは最後の手段にしたいものです。  植物が、太陽エネルギーを吸収することはよく知られています。小さな雑木林と裸地の表面温度を比較すると、雑木林のほうが10度以上低くなる、というデータが報告されています。  いっぽう、庭やベランダをコンクリートでおおうと、照りかえしのために高温になるばかりでなく、見た目にも暑く感じます。  千葉県の岸本さんのお宅では、庭にキウイフルーツを植え、夏には大きく育ったその葉が緑の日よけになり、庭の使用する部分に、10センチ角のインターロッキングを敷くことで、照りかえしをやわらげる一助になっています。  インターロッキングのすきまからは水がしみこみ、草や苔が生え。気温の上昇をおさえるからです。草むしりはしなければいけませんが、それは土が生きている証拠なのです。キウイフルーツは実も食べられて、一石二鳥です。  インターロッキングというのは、ちょっと見るとレンガのように見えますが、歩道などに用いられている水を吸いこむブロックです。水はけがよく、すべらないのが特徴です。厚さが10センチあり、材料費はタイルより安いのですが、厚みがあるため、敷きこみ料が高くなり、価格的にはタイルやレンガとほぼ同じになります。  庭を削って駐車場にしている家が多くなりましたが、車のタイヤが通る部分だけを舗装し、ほかは裸地にしておくと、芝生などが育ち、楽しい場所になります。  ベランダは、人工芝や木のすのこなどを敷いて、照りかえしを防ぎ、プランターで土や緑を残すようにします。視覚で感じる清涼感もたいせつなのです。  ちなみに、ベランダには、洗濯ものなどを干す機能と見せる機能がありますが、干すベランダは北側以外ならどこでもよく、見せるベランダはできれば南側がよいでしょう。  敷地が狭く、地面に庭をつくることができなかった桑本さんは、ベランダを庭にしました。  1階の6畳洋室の周囲に柱を建てて、荷重が屋根にかからないようにしたので、8畳分の広さになりました。材料は、レッドシダーという水に強い木です。バラやムラサキボタン、山帽子など、花の咲く植物ばかりです。植木鉢やプランターも、花にあったものを選びました。花園のベランダは、道ゆく人たちの目も楽しませてくれます。  ところで、太陽の日ざしは、冬は室内に入れたいし、夏はさえぎりたいものです。これに対応する外用ブラインド(手助エクステリアブラインド)は、羽根を開閉できるので、日ざしの変化に対応できます。冬のあいだはたたんでしまって、日ざしを入れ、夏になったら、ブラインドを昇降させたり、羽根の角度を調節して遮光し、日ざしをシャットアウトします(商品名「サンフォリオ」、昇降、調光は手動。価格は幅100~120センチ、高さ98~122センチで7万円くらい。幅は300センチまで、高さは182センチまであります。

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