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床暖房のすすめ

2018年5月22日「火曜日」更新の日記

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 ストーブなどの対流暖房では、頭がのぼせるほどあたたかいのに、足元が寒い、という状態になりやすいものです。昔からいわれているように、頭寒足熱が快適なのです。  頭寒足熱の暖房として、電気式の掘りごたつや床暖房が見なおされています。どちらも、ムダに室温をあげないエネルギー節約型ですし、酸欠の事故がない、などの利点もあります。  昔のこたつは、掘りごたつときまっていました。 それが、電気ごたつが普及してからは、どこにでも移動できる簡易さなどから、あっというまに、置きごたつが家庭に浸透しました。  しかし、置きごたつは長いあいだ座っていると腰が疲れる、そのためについ横になってしまい、生活がだらしなくなる、うっかりそのまま寝こんでかぜをひく、などの不満もあり、掘りごたつの見なおし、ということになってきたようです。  最近の掘りごたつは、ユニットになっていて、こたつの大きさにタタミや床を切って、ユニットをそのまま埋め込むだけです。使わないときは、やぐらをたたみ、中に収納できます。新築・リフォームを問いませんし、2階でも場合によっては取りつけ可能です(やや浅めになる)。  ただ、こたつは家族団らんにはいいのですが、意外にお年寄り向きではありません。こたつぶとんが一種の段差になって、つまずいたりすることがあるからです。また、掘りごたつだと、足腰が弱ければ、立ちあがるのにひと苦労します。  私のおすすめは、床暖房です。わが家でも、仕事場の事務所でも使っており、新築やリフォームされるお客さまに、かならずおすすめしています。  床暖房は、発熱パネルを床材の下に敷きこみます。電気式と温水式があります。熱源は電気、ガス、石油とありますが、電気とガスが一般的です。 電気パネル式は床に厚さ12ミリの発熱パネルを敷き、その上に板やカーペットなどの床材を張ります。 パネルなどの機器は8畳間で31万円くらい。ガス温水式は厚さ12ミリのパネルの中に細いパイプをはりめぐらし、お湯を通すものです。パネルなどの機器は8畳間で16万円くらい。ほかにガス給湯器が必要です。ガスのボイラーは、キッチンや浴室の給湯にも使えます。  大規模ならガス式、小規模なら電気式、というふうにおすすめしています。  床に座っていると、おしりがホカホカあたたまりますし、床からの伝導熱と放射熱で、室温を16~18度に保つことができます。  ストーブなどの暖房器具を設置するスペースも不用になりますし、荷重強度が1平方センチ60キロと強いので、ピアノやソファをおくこともでき、部屋を広く使え、そのうえ無音、無風という利点があります。  8畳のリビングルームで、発熱機材、床材、工事費などを入れて、約100万円とみてください。 それでも総工費から見れば、リフォームなら10分の1、新築なら数パーセントにすぎません。  しかも、燃費が他の暖房器具にくらべて格安なのです。私の事務所の床暖房は12畳くらいの広さでガス式ですが、冬のガス代は月に約5000円です。ほかにガス器具を使っていないので(夏は基本料金だけ)、この値段がズバリ、1ヵ月の暖房費ということになります。

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