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高齢者が自立して生きる条件

2018年5月27日「日曜日」更新の日記

2018-05-27の日記のIMAGE
 高齢になって足腰が弱ってきたり、あるいはからだが不自由になったとき、暮らしやすい環境を整えることは、とてもたいせつなことです。住まいが不便なために、寝たきりになるというケースがよくあるからです。  最近は、高齢者や身障者のための、介護機器の開発がさかんに行われています。車イスや電動式のベッド、電動で開閉する雨戸、上下に動く台所の流しや洗面台など・・・。しかし、あまりにも重装備なものは、からだの機能を衰えさせる場合もあり、あまりおすすめできません。介護機器よりもまず、自立しやすい住まいづくりを考えるほうが先、ではないでしょうか。  自立して生きるということは、いつまでも自分で顔を洗い、自分で服を着て、ときには家事もこなす。ということです。けっして孤立して生きる、ということではありません。  そのための条件としては、年とともに視力が低下することを考慮して、部屋を明るくすること。  床に段差がないこと、それができない場合は、段差部分やつまずきやすい場所の、床の色をかえたり、フットライトをつける、などの予防策をとります。床はすべりにくい素材にします。  伝い歩きがしやすいように、家具の配置を考えます。低い棚などを要所要所におくと、手すりのかわりになり、伝い歩きがしやすくなります。 とっさの場合につかまる家具ですから、倒れないように固定します。  階段には手すりをつけます。階段の昇り降りは、お年寄りにとってつらいことですが、手すりがついていれば、昇り降りが家のなかでの健康法にもなります。そのためには、がん じょうな手すりが必要です。大工さんにたのめばかんたんですが、日曜大工でもできます。一般家庭の階段は、直線型、L字形、まわり型などがありますが、規格品の手すりを買ってきて、壁しんを探して、そこにしっかり取りつけます。階段の手すりは、なにかをもって昇り降りする主婦にもやさしいのです。  また、玄関の上がり框に握りバーをつけると、お年寄りが靴を脱いだりはいたりするときに便利です。靴をはくときは片足ずつなので、お年寄りは重心をとりにくく、よろけることがあるからです。握りバーは、市販のもの(ただし、じょうぶなもの)を利用して、たてに設置すると、しゃがんだり、立ちあがるのに使いやすくなります。バーに布やアケビのつるをまいたりすると、しゃれた感じになります。  2世代で住む場合でも、洗濯の場はかならず別につくります。お嫁さんに洗わせたくないものも、あるはずですから。

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