トイレは見た目にやさしく温かみのある木の床がいい
2018年6月1日「金曜日」更新の日記
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- トイレは、雑念から解放され安息のひと時を過ごす空間であり、新しい発想のひらめきの場でもあるでしょう。広さだけではなく、仕上げにも十分な配慮が望まれるところです。床はタイル、壁と天井はビニル壁紙張りといった画一的な内装では、安らげるトイレにはなりません。 仕上げ材は、できるだけ見た目にやさしく温かみのある天然素材がよく、床に天然木を使うと、タイルより足腰が冷えにくく健康にもよいはずです。腰掛け式の洋式便器なら、床はタイルにする必要はありません。古い民家でトイレの床板にクスノキを使ったものに出会ったことがあります。クスノキは水や湿気に強くて耐久性があり、強い芳香があります。また、肌触りもよく、からぶきをすると艶がよく出るのも特徴です。クスノキは出荷量が少なく高価なのが難点ですが、中国産のクスノキはけっこう輸入されているので、これを使えば現代版クスノキのトイレも夢ではありません。 洋式便器で床が単層フローリングなら、壁面も無垢板を使いたいところです。壁面を板張りにする時は縦張りより横張りのほうが落ち着いた空間になります。しかし、トイレが狭い場合は壁面全部を板張りにすると少し重苦しくなるので、図のように腰から下を縦張りにすることをお勧めします。腰から上は西洋しっくい塗りにすると、ナチュラルで快適な空間が創れます。
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