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個人同士での不動産取引

2018年6月21日「木曜日」更新の日記

2018-06-21の日記のIMAGE
「友だちが、近所に張り紙で見た家を買ったんだって。不動産業者を通さなかったから安かったって言うんだけど、そういうのオレでもできない?」(Eさん・34歳・フリーライター)ズバリ言ってできます。個人同士での不動産取引を禁止した法律はとくにない。実際に、親戚同士で家の売り買いをしたなんて例はよく聞くしね。もちろん、親戚じゃなくたって全然かまわない。家を売ってくれる相手さえいれば。中古住宅を取引する場合、不動産業者を通すと手数料が取られる。これを仲介手数料といい、またの名を彼らのメシのタネ。物件価格の3%+6万円が通常だ。つまり3000万円の中古マンションを買ったとすると、96万円もの手数料がかかるというワケ。その手数料で不動産業者は何をしてくれるのか。家を買おうとするアナタにとって、彼らの仕事はおおまかに言うとふたつ。物件の情報を提供してくれることと、契約などの手続きをやってくれることだ。とすると、もし物件探しを自前でやったら、手数料は半分になる?そんなわけ…あるんですよ最近は。エスクロー制度というものがある。アメリカでは結構前からあった制度らしいんだけど、最近日本でも徐々に広がりつつある。これは、物件の売り主と買い主が直接交渉によって売買を決断してから、あとの手続きを専門の業者(不動産業者であることが多い)が代行してくれるという制度。だったら、司法書士やなんかと変わらないと思うかもしれないけど、エスクロー制度の場合は、売り買いすることさえ決めてしまえば、妥当な価格の査定といったところから関わってくれちゃうのだ。シロート同士でかけひきがはじまると、まとまるものもまとまらなくなっちゃうからこの制度はありがたい。手数料のめどとしては、だいたい売り主側が物件価格の1%、買い主側が1.5%だ。これも新しいシステムだけに、業者探しはインターネットがてっとり早い。じゃあ、売り主はどうやって探したらいいのか?知り合い関係を当たってみるのも手だけど、タイミングよく物件を売りたい人に出会える可能性は低い。まずはインターネットで売り主・買い主募集を載せられるサイトをのぞいてみては。それがメンドウなら、個人間の直接売買を仲介する業者に委託するのが一番。「それじゃあ、普通に物件を探すのと変わらないんじゃない?」なんて声が聞こえてきそうだけど、派手に広告を打ったり、最大公約数的に情報を流している一般の物件とはワケが違う。売りたい人と買いたい人をダイレクトにつなぐ、いわばお見合い仲介人みたいな役割を果たしてくれるので、欲しい情報だけを効率よく入手できるのだ。

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