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マンションのウリ

2018年6月28日「木曜日」更新の日記

2018-06-28の日記のIMAGE
「なんかマンションのチラシ見てても、どれもこれも似たようなのばっかですよね」というのはSさん(32歳・会社員)。たしかに、せまい土地に部屋をたくさん作って、値段を安くってのがマンションのウリだ。そのぶん、広さや間取りが限られちゃうのもしょうがないことだよね。我慢してオクレ、なんてことを本書が言うわけがない。Sさん、よく聞いてね。最近ではコーポラティブ八ウスなるものが注目されている。コーポラティブ=協力的なという名前どおり、仲間同士や住まいについて同じような希望を持つ人々が集まって、共同で土地や建物を建てたりするしくみだ。ナニゴトも話し合いながら決めていくので、広さや間取りもかなり自由に決められる。「でもどうせ、高いんでしよ?」というSさんのつぶやきが聞こえてきたが、ここでマメ知識。フツーの分譲新築マンションなどの場合、物件価格の2~3割が、なんとモデルルームの運営費や広告費に使われている。それでワンサカ人を集めているわけだ。ところが、コーポラティブハウスは原則として広告はナシ。つまり、少なめに見積もったとしても、同じような広さや立地のマンションの80~85%くらいの価格で買えるのだ。たとえば、東京・品川のおとなり西大井駅から徒歩3分の「品川二葉プロジェクト」。50・5~99・5㎡の物件が3200万円からというのは、相場を考えればリーズナブル!さらに、北欧などで使われる外熱材工法を採用し、冷暖房費の節約や結露の防止などが期待できるのだ。とまあ、実際いいトコロだらけのコーポラティブハウスだけど、問題なのは仲間をどうやって集めるのかということ。同じ考えの知り合いがまわりにたくさんいればいいけど、なかなかそうはいかない。そこで最近では、建築家や建築事務所などの、いわゆる建築のクロウトが音頭を取って建設されるものがかなり多くなってきている。間取りや内装をプロとじっくり相談できるのもいいし、間取りは基本プランのままで、内装にこだわる作戦だってありだ。また、インターネット上での情報交換もかなり盛んだ。最寄り駅や予算などの希望を掲示しておいて、それに近い条件を持っている人たちを募って仲間を集められるサイトもあるのだ。最後にコーポラティブハウスの注意点をひとつ。それはズバリ、物件がすぐには手に入らないことだ。入居は組合結成から1年半~2年がメドなので、1日でも早くマイホームをゲットしたいという人には向かない。でもそのぶん、物件が完成したときの感動はひとしおだよ。

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