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コンクリートの寿命

2018年7月2日「月曜日」更新の日記

2018-07-02の日記のIMAGE
この中性化現象が進んで、やがて鉄筋まで達してしまうと、そこから鉄筋が錆びて膨張してしまい、コンクリートをボロボロに壊す爆裂現象が起こるのです。そこまできたときが、鉄筋コンクリートの寿命が尽きるとき。コンクリート強度や「コンクリートかぶり厚」という、鉄筋を覆うコンクリートの厚さで変わります。コンクリート強度が高くて、さらにかぶり厚が厚いほど、中性化が鉄筋に到達するまで時間がかかるのです。コンクリート強度と併せて、このかぶり厚の数値も確認しておきましょう。重要なのは、設計上の数値だけではありません。その設計どおり、ていねいで適切な施工がなされているかどうかです。不十分な施工だと、設計で想定されている耐久性はとても確保できません。不動産の耐久性には、もう一つ重要な観点があります。古くなっても、状態がよければ不動産はかなりの長期間にわたって使用することができます。しかし、それでも建て替える以外に方策がなくなる不動産というものもあるのです。

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