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可変性がある物件

2018年7月4日「水曜日」更新の日記

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実際の不動産では、階高は階数によって違っていて、設計図書のうち「構造図面」に含まれる「軸組図」、あるいは「矩形図(かなばかりず)」で確認できます。できれば、室内の天井高にも一定の余裕を持ちつつ、2900ミリ以上の階高は確保したいもの。この数値を下回ると、優れた可変性の維持に欠かせない二重床、二重天井が実現しづらくなってしまいます。最近では、たとえば高さ制限のある敷地であったり、階数を上げて販売住戸を増やしたい売主の思惑などで、階高が圧縮される傾向も見られます。結果的に天井や床が直張り工法になって、将来的な可変性が劣ってしまう懸念もあるので注意しましょう。次に、同じく構造図面の中の「各階伏せ図」を確認してみましょう。ここからも将来的な可変性をある程度、判断することができます。見るのは、部屋の中の網掛けで表示されているエリア。これは「段差スラブ」と呼ばれる、水まわりの配管を通す部分です。住戸内のコンクリートスラブは基本的に平らですが、トイレやキッチン、水まわり部分の一部を、ほかよりも10センチくらい下げて段差をつけているのです。

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